名探偵コナンから、平和な2人の平和なお話
を、のほほんとお届けします!

父と娘の会話

「和葉、オマエ最近お父ちゃんに冷たくない
か??」

「お父ちゃんが、私に冷たいんやろ?
せっかく休みが取れても、お母ちゃんと2人
だけであっちこっち行ってるやん」

「そんなん言われても、年間の半分以上、嫁
が単身赴任中の家やで?お父ちゃんがお母ち
ゃん追いかけるんも仕方無いやろ」

「せやから、私は文句言うてへんやろ?」

「オマエかて、何かって言えば、平次、平次
言うて、平ちゃんの後ばっかり追ってるやん
最近は、おばちゃん、言うて静さんの後ばっ
かり追ってるみたいやけど?」

「しゃーないやん!
遠山家は、娘より夫婦の方が優先なんやから
私が平次やおばちゃんに懐いたって仕方無い
やろ?」

「しゃーないやろ、お父ちゃん、お母ちゃん
命やねんから」

「そんなん、娘に言うてどうすんねん
お母ちゃんに言うたらええやんか」

「ちゃんと言うてるで?当たり前やんか
せやかてうちの嫁、かっこええやろ?単身赴
任で全国転勤中なんやで」

「確かに、働いとるお母ちゃんめっちゃかっ
こええけど、せめて休みの日くらい、娘の事
もかまってくれてもええと思わん?」

「思わんなぁ、まして、これからはもっと」

「お父ちゃんばっかり、お母ちゃん独占して
ずるいやん」

「ずるくないで?そもそも、オレのが先やね
ん、和美と出会ったんも、何もかも、な
娘やけど、和葉は後から生まれたんやし
オマエが育つまでの間、オレは我慢しとった
んやから、ええやろ?」

「まぁ、仲がええのはええけど、もう少し娘
もかまってーや」

「オマエ、そんなん言うててええんか?
オレと和美がオマエ構いだしたら、オマエ、
平ちゃんと逢う時間なん無くなるで?」

「えー、それは困る…///」

「せやろ?オレや和美かて、我慢しとるんや
可愛い娘構いたいけど、オレらよりもーーっ
と構いたくてうずうずしとる、可愛い息子を
知ってるからなぁ」

「お父ちゃん」

「せいぜい、平ちゃんに甘やかされるように
なったらええわ、和葉
平ちゃんがちゃーんと和葉に構ってくれるよ
うに、オマエも自分磨き、頑張れや」

「…うん」

「どこぞの馬の骨ともわからん奴らに連れて
行かれんで、ホンマに良かったわ
一時はどうなるか、思うて心配したんやで?」

「お父ちゃん!」

「平ちゃんは、口は悪いけど根は優しいええ
子やから、大事にしてもらうんやで?」

「うん」

「おっちゃん、口は悪いは余計や
まぁ、ホンマの事やけど」

「何や、平ちゃん、傍に居ったんか」

「おう」

「相変わらず、べったりなんか?」

「おっちゃんに負けるワケにはいかんから
なぁ?おばちゃんにもちゃーんと、結婚前
に指南受けたからな」

「平ちゃん、何を勝手に人のオンナと連絡
取ってんねん」

「人のオンナって、おばちゃんはなぁ、も
う和葉だけのオカンやないんやで?
オレのオカンにもなるんやし、おっちゃん
かてそうや」

「平ちゃん」

「おっちゃん、まだ泣くなや?
何せ、和葉、めっちゃ怒ってるからな」

「和葉が?何でや」

「おっちゃん、忘れたとは言わせへんで?
昨日の式の予行演習、さぼったやろ」

「そうや、お父ちゃん、あんまりやで?
お父ちゃんが居らんかったから、私、おっ
ちゃんとバージンロード歩いたんやから」

「何を!!何やと!!オレ、平蔵からそん
な話、聞いてへんで!!!」

「おっちゃん、オカンが嬉々としてなぁ、
本番、おっちゃんがとんずらこいたら、今
度は自分が和葉と歩く、言うてたで?」

「ホンマや、お父ちゃんが昨日、仕事やな
かった事はバレてんのやからね!
お母ちゃんに、昨日はリハーサルやったんよ
言うたら、お母ちゃんは知らんかった言うて
めっちゃ怒ってたよ!」

「あぁ、おばちゃんにめーっちゃ怒られるで
気をつけてや」

「何て余計な事言うたんや!
あー、高くつくで、これは」

「おばちゃんに、着物1着くらい強請られる
んとちゃうか?」

「それくらいで済んだらええんやけど」

「ま、お手本にさせてもらうさかい、頑張っ
てや?おとうちゃん」

「お、おう
何や、平ちゃんにお父ちゃん呼びされると、
嬉しい言うか、何か変な気持ちやな」

「へー、お母ちゃんの次は、平次なん?
もう、ええわ、私、おっちゃんとバージンロ
ード、歩いたるからね!ほな、ごきげんよう」

怒った愛娘に電話を叩き切られ、嫁には激しく
説教をくらったらしい銀司郎さんが、本部長の
執務室に怒鳴り込みに行ったところ、

平蔵さんが嬉しそうに和葉ちゃんとバージンロ
ードを歩いた写真を職員に公開していたとか

to be continued