名探偵コナンから、平和な2人を
思いつきメモから


秘密


「黒羽快斗って言うんだ、よろしくな」

ぽんっ、とビタミンカラーの花束を和葉に差し
出したのは、青子嬢の幼なじみで思い人の例の
かいと、やった

これがまた、工藤に良く似ていて
和葉から、似てるとは聞いていたけどびっくり
したんや

「ほな、ごゆっくり」

オレと和葉は、和葉が花を活けてから、警護の
案内で部屋を出た

コナンと最後の面会をすべく、移動したんや

青子嬢と黒羽は、暫くの間、直接の対面は出来
なくなる

それが少しの間なんか、数年に及ぶのかは、ま
まわからん

最後の逢瀬くらい、2人に好きに過ごさせてや
りたいと和葉が主張したんや

移動中の車内で、隣に座る和葉の手を握る

びっくりした顔を向けた和葉に、にやりと笑う
て見せた

真っ赤になった顔を見て、安心した
うん、いつもの和葉やな

待ち合わせの場所で、先に到着したコナンと対
面したんやけど、コナンは、げっそりしとった
んや

「しっかりしてや!」

アンタ、蘭ちゃん待たせとんのやで!

一日も早う、事件を解決させて
一日も早う、身体を取り戻して

一日も早う、還るんやろ?!

せやったら、しっかり食べて、寝て、身体動し
てなくちゃアカンやんか!

げっそりしとる場合やない
そんな暇、無いやろ?!

泣きながら怒る和葉に、はっとした顔をした
コナン

オレは、暴れる和葉を羽交締めにしてコナン
から引き摺り離して、抱きしめた

大丈夫、大丈夫や、和葉
コイツは、ちゃんと、解っとるはずや
わかるはずや

「ホンマの、探偵やったら」

せやろ?工藤

あぁ、と言う返事を聞いて
瞳を見て
いつもの工藤に戻っていることを確認して

オレも漸くホッとした

泣いている和葉に、大丈夫や、いつものコナン
やから、と言うと

少し落ち着いた様子で、謝り倒す工藤を見てい
たんや

to be continued