あなたと話して毎回思うことがある。


そのゆるぎない強さにあたしはゆらぐ。

誰にも揺さぶられたくなくて、できるなら誰かを揺さぶりと思っているのに、

あたしは操り人形のように、あなたの糸で操られる。

透明でまっすぐで、それでいてしなやかに強い、その蜘蛛の糸ような糸で。


「がんばっている人が好きだ」とあなたは言う。

それを聞いて、あたしはがんばる人になろうと思う。


でも、がんばりって一番難しくて、

だからこそあなたは彼女をえらんだろう。


たとえば、がんばって勉強した結果が100点のテストだとしたら、

がんばりは100点という形をつくるけれど、

100点は必ずしも頑張りを認める称号ではない。


たとえば、100点をとることが目標ならば、

あなたのために100点をとることもできる。


だけど、がんばることが目標ならば、

あたしは途方にくれるだけ。

自分を律することができない弱い人間だから。


それを知っているあなたに、

いつもあたしの先を行くあなたに、

いつか、色仕掛け以外の魔法をかけてみたい。


今はまだあなたにもらった言葉を噛みしめて

あなたの糸をたどっていくことしかできないけれど、


「しなやかで強いアタシ。」

期待しててね。