Sさんと会えたのは11時過ぎ。
疲れきっていた。
私の顔を見ると人目もはばからず
崩れるように抱きついて来た。

大きなSさん。
ちっこい私。
アンバランスな二人。

それから一晩中、彼の話を聞いた。
単なる社畜だと笑って言うけれど
彼のブレない考え方はさすがだ。
やっぱり一流のビジネスマン。
彼は強い人だと思った。

翌朝。
休日だけど、
リコール対応のために朝から出社していく彼。
駅まで送って、またねと笑って手を振った。
大きな背中は逞ましく、眩しかった。



Sさんとは
それきり会うことはありませんでした。