ちょっとずつ、シャーロック・ホームズの冒険を楽しむ息子。なぜちょっとずつかというと、「ママ、このお話、人が死んだりしない?怖いシーン出てこない?」といちいち確認しながら読んでいるから。かわいい。



私の大好きなホームズを読む息子の写真を撮って、嬉しそうにしていたら、息子が、なによ…?って顔で笑っていた。だけどあなたもきっと大人になって、自分の子供がドラゴンボールに夢中になったりしていたら、この気持ちがわかるだろう。


小さな頃の自分が好きだったものを、我が子も気に入ってくれるって、なんだか無性に嬉しいんだよ。



さて今日は学校で悔しいことがあった、と息子が言う。どうやら漢字テストがあったのに、範囲の勉強をまったくしておらず、恐らく60点くらいを取ってしまう予想らしい。それは悔しい。目に涙をいっぱい溜めながら報告してきた。まだ返ってきてないけど、うんと悪いよ。



そういうことってあるのよね。先生のお便りを、隅々までチェックしなかった自分が悪かったんだよね。大切な情報を見逃して、準備をせずに大事な戦いに挑むはめになる。その悔しさを経験したのが、小学校3年生の時でよかったと思おう。大人になってから経験しないで済んだのは、よかったよ。


その悔しさを絶対に忘れないで、これから気をつけるんだよ、と息子と話した。パパやママが、後で困るからきちんとやりなさい、って1000回言うより、効果てきめんなはず。

『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

SNSで話題になっていたので、図書館で予約をして借りた。主人公が弦楽器を弾く、音楽教室に通う、社会人だけど発表会に出るために練習に励む、という辺りが自分とかぶって、とても楽しく読めた。


作品の終盤、三船さんのくだりが個人的にはとてもよかった。トラウマを背負っていて陰気だけど、長身でイケメンな主人公、ということで、望んでないのに周りからちやほやされちゃう系、かと思いきや、違って。



音楽を奏でるシーンの描写がどれも自分好みで、私が求めているのは、こういう読書体験なのよ、と読みながら満たされた。小難しい話は出てこず、雷に打たれたような驚きや気づきがあるわけでもなく、深く考えさせられたわけでもないけど、読み終えてしばらくの間、胸がじーんとしていた。


子育てが落ち着いたら、どんな形でもいいから、またビオラを弾こう。またアマオケでもいい、もっと小さなおばあちゃんの集いとかでもいい、楽器に触れ、音楽に触れ、あの幸せなひとときを味わいたい。