初めての習字があった日。帰り道、お友達と息子がわちゃわちゃ待ち合わせ場所に現れると、2人ともあちこちに墨汁をつけている。手や腕、洋服やランドセルにも。


墨汁の蓋を完全に閉めておらず、ドバーっと教室にぶちまけてしまったらしい。もうさ、ふくらはぎにまで墨がついていて笑ってしまった。THE小学生男児って感じ。


帰宅して、息子が今日習字で書いた字を見たら、あまりにも堂々とした、立派な「二」だったので、ちょっと感動した。額でも買ってリビングに飾ろうっと。今って、額が100均で買えちゃうからね。子供の作品を、気軽に飾れていいよね。



『絶叫』葉真中顕

『ブルー』に引き続き、2冊目の葉真中作品。毒親、介護、貧困、おりとりさま、DV、生活保護ビジネスなど、社会問題がぐねぐねと絡まり合っており、読んでいる間中、嫌でもいろいろ考えさせられる。


「あなた」という人称の意味が最後にわかるのだけど、正直そういうサプライズ(?)はなくても十分読み応えがあったので、むしろ思わせぶりで邪魔くさい仕掛けに感じた。


読後感がいいわけでもなく、面白かったかどうか、即答はできないトーンの作品ではあるものの、すぐに図書館で同作者の『ロスト・ケア』を予約していたので、きっとなにか刺さったのだと思う。しかしつらいなあ。