カナダで同じ学校に通っていた、メキシカンの友達が旅行に来ているというので、東京駅まで息子と会いに行ってきた。私は英語をどんどん忘れていくし、息子はそもそも話せないしで、どうなることやら、って感じだったものの、結論からいうとすごくすごく楽しかった。


私がバンクーバーにいたのは、2009年から2010年のことだ。例えば15年前に1年間だけ大阪にいましたよ、って人が、今でも流暢に関西弁を話せるか、っていうとそんなことはないわけで。言葉って使わないと使えなくなるのだな、と痛感。


と同時に、今はスマホですぐ検索もできるし、お互いの、話したい、伝えたい、って気持ちがあれば、なんとかなるのだな、とも思えた。


ちょうど小学校で外国語の授業をやったばかりだった息子は、英語を勉強する意義を見つけたというか、英語が話せたらいろんな国のひとと友達になれる、英語が話したいな、って感じになっていて、よかった。


友達からいくつかスペイン語の単語を教えてもらい、自分もいくつか日本語のフレーズを教えてあげていた。最後には「グラシアス、アディオス、アミーゴ」ともじもじしながらも言えて、嬉しそうに見えた(実際はアディオスとは言わず、ただバイと言うメキシカンが多いとのことだったけど)。


メキシコでの生活のこと、文化のこと、日本に来て驚いたこと、好きな食べ物、子供の頃のこと、家族のこと、それからなんといってもアニメと漫画の話題で盛り上がった数時間。SLAM DUNKとか、ドラゴンボールの話ができて、息子は目をキラキラさせていた。



嗚呼、懐かしのバレリア。あの頃まだ17歳で、真っ白な肌に長い手足がディズニープリンセスみたいだった。賢くて、かわいくて、まだ未成年だったから一緒にバーに行ったりはできなかったけど、もうひとり、韓国人のダヨンと3人仲が良くて、教室ではいろんな話をした。


彼女の旦那様に今回初めてお目にかかり、とても優しそうな方だったので、こちらまで幸せな気分になった。いつかメキシコに行けたらいいな、と息子と顔を見合わせる。またね、バレリアとカルロス。



それから、日本橋高島屋のポケセンまで足を延ばして迷子のクワッスを探し、行きたかったヤエチカのバビーズでハンバーガーとホットドッグを頬張り、東京駅のポケモンストアにも寄って、東京生まれ東京育ちのパパに、東京ばな奈のお土産を買って帰宅。


大大大充実の、楽しいいちにちだった。たまにはこういうのもいいね。