年度末に持ち帰ってきた息子の作品シリーズ、消防車の絵。このときは区内のコンクールみたいなものに優秀作品が出品されて、息子の消防車は箸にも棒にもかからなかったわけだけれど、なかなかどうして、私はこの色使いが大好き。


本人にそれを伝えたら、ボクはこういう緑っぽいきれいな青をつくるのがじょうずなんだ、と胸を張っていた。なんでも、図工の時間に自分の製作が早く終わった息子は、「おてつだいがかり」となっていろんな子のアシスタントをしたらしく、その時、お前はイイ青をつくるなあと、○○君や□□君から褒められたらしい。えっへん、だって。


はー、愛しい愛しい。



さて今、読んでいるのはこちらの1冊。

『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』


任天堂の元社長、岩田さんのことばがまとめられたほぼ日の本で、まず最初の数ページを読んだだけで、つーっと涙が流れた。なんだ、このあったかい気持ちは。


私は任天堂の宮本さんが好きで、この本には宮本さんと糸井さんの対談が載っているというのを遅れ馳せながら知り、それならば…と購入に至った。普段、本は図書館で借りてばかりだけれど、手元に置いておきたい、と思ったのだ。


これはもう、買って大正解だった。いつかなにかのはずみでうっかり自分がミニマリストになったとしても、この本は絶対に手放さない。岩田さんの温かい言葉と、岩田さんに対する糸井さんの温かい気持ちが、たっぷり詰まっている気がした。


宮本さんに現場で活躍してもらうために自分が社長になった、みたいな岩田さんの発言を、以前どこかで聞いたことがあって、そういう考え方ひとつとっても、すごい人だなあと圧倒されてしまう。


ほのぼのとした文章で書かれているけれど、ビジネス書としても、ほうほう、と思う部分がたくさんあった(ビジネス書ってあまり読んだことがないからかな)。


個人的には、仕事って単純にお金を稼ぐためにしているだけで、やりがいとは…!なんて考えることも最近はなくなったけど(20代の頃は違った)、岩田さんを読んでいたら、こんな気持ちで仕事をするのって、やっぱりいいなあと思った。


それから、岩田さんと糸井さんのような、友情ってすてきだなあと、じんわりした。この先、何度も何度もきっとこの本を読み返すと思う。