今日から息子が、一泊二日のサッカー合宿に行く。初のお泊りで、私の方がドキドキしている。いや、普通に行って帰って来ることに心配はないよ。そりゃもちろん寂しいけどさ。


それよりも私の場合、高速でバスジャックに遭ったらどうしよう、交通事故に巻き込まれたらどうしよう、なぜか湖で溺れたらどうしよう、合宿所に指名手配犯が立て籠もったらどうしよう、などとこれまで読んだ小説や観た映画の様々なシーンが脳裏をよぎり、胸がざわざわしてしまう。


夫からは、それって考えても仕方ないことだよ、と指摘される。うん、だよねー。わかってはいる。でも自分でも止められないのさ。生きてるって奇跡だよ(急に)。とにかく無事に帰ってきてね。



朝早く、華奢な身体で大きな大きな荷物を背負って、息子が家を出た。どこかの赤ちゃんが、抱っこ紐の中でもぞもぞ動いているのを道で見かけ、息子だってほんの数年前まであんなに小さかったのに、いつの間にかお兄ちゃんになって、なんと今日は合宿に行くんだよ!?と、感極まりそうになる。情緒不安定である。



今日は私の会社も夏休み前で、毎年恒例、普段の数倍仕事が忙しい日だったのに、息子の合宿のことが気になって、それどころじゃなかった。なんかもう勢いで業務をこなし、気づけば終わっていた、という感じ。お疲れ様でした。



夕方、こんな日はとてもひとりじゃいられない、と思って、サッカー合宿メンバーのママ十数人で、居酒屋に集まって飲んだ。こんなにママだけで顔を合わせることもなかなかないので、良い機会だったな。


だいぶ盛り上がり、閉店まで延長してやっと帰宅。酔った頭で、朝の息子を思い出してちょっと泣く。初めてのお泊りで心細いこともあろうかと、私がいつも使っているクリボーのペットボトルキャップを、息子の荷物に忍ばせた時のこと。


クリボーがついてるからね。これをママだと思ってね。きっと大丈夫だろうけど、もしも寝る前なんかに寂しくなったら、クリボーをぎゅっとしたらいいよ、と息子に伝えると、神妙な面持ちで「ほんとうはいまだってさみしいよ」と教えてくれた。


昨晩荷造りしているときも、今朝起きてからも、そこまで緊張している風でもなく、あら?意外と平気そうだな、普段通りだな、と思っていたのだけど、息子なりにグッとこらえていたのかもしれない。


そんな状況で、私が弱音を吐いていたらいけないね。息子に申し訳なくなるやら、頼もしさに感動するやら、やっぱりいろんな緊急事態を想定して不安になるやら、感情が忙しい。親って面白いなあ。