息子が元気いっぱいの笑顔で帰ってきた。仲良しのお友達と、ツツジの蜜を吸っている。オレ達こんなこともできるんだぜ!と、なんとなく大人に見せつけるように、いくつかチュウチュウと口にしていた。


衛生的にどうなの…とかなんとか、いろいろ思うところはあれど、私もそういえば子供の頃にはやっていたし、たしか夫も、昔よくやった、と言っていたのを思い出して、ひとまず見守ることにした。


むすこのママも吸えば?とお友達が言ってくれたけど、それは丁重にお断りした。なんでだろう、大人になると、ツツジのおいしさがわからなくなっちゃうんだよね。子供の時にはおいしいのにね。子供にしかわからないおいしさなのかも。


息子たちは、あんまり吸うと夕飯が食べられなくなるから笑、1日に4つまでにしておこう、と2人で相談して決まりをつくっていた。そういうところも微笑ましい。



さてその後。軽く気になって、ツツジの蜜についてスマホでポチポチ調べてみると、なんと“吸わない方がいい”という専門家の意見がヒットした。


息子と一緒に興味深く読む。なんでも、昔私が吸っていたツツジや、今日息子たちが吸ったツツジは大丈夫そうだけど、ツツジの仲間の中に、毒のあるものが存在するとのこと。


海外では、幼児や馬が食べてしまい、嘔吐、痙攣などの中毒症状が確認されているらしく、念のため、どの種類のツツジであっても、蜜は吸わないことにした方が安心である、という内容だった。


すると息子が急に悪態をつき始めた。「もう!だからオレはイヤだって言ったのに。○○が、お前も吸えよ、って無理矢理吸わせてきたから!」と、憤慨している。


もし私が、息子と○○君2人で楽しげにツツジを吸う現場を目撃していなければ、息子の言い分をまるっと信じてしまいそうなくらい、本気で言っていた。こわ…。


いやいやいや、息子も喜んで吸ってたじゃん。自分から吸ってたよ。どうしてそんなふうに言うんだろう。しかし息子は、嘘をついている、という感じでは全然なく、ナチュラルに怒っていた。心の中で、そういうストーリーに塗り替えられてしまったのかな。すごく不思議だ。


子供って、親を騙すつもりがなくても、自分目線で話すことがあるとは聞いていたけど、それがこれなんだろうか。一方の意見を鵜呑みにしてはいけない、って、まさにそうだね。本当に驚いた。