近所に住む夫の友人から大きなメロンをいただいた。メロン!数少ない私の苦手な果物。私にとってメロンは、“甘いキュウリ”という、謎でしかない味わいで、過去に数回、一口二口挑戦したことはあるものの、克服できなかった。

 

そんなメロンを、息子はおいしそうに、大切そうに、食べていた。普段の動作がどうもスローな息子。本人も、ボクはのんびり屋さんだからしょうがない、と開き直っている部分があるのだけど、メロンが食卓に登場した時の、無駄のない動き…余分なことを一切せず、黙々と食べる、そのスピード感…。まさに、それだよ、それそれ、それを常日頃からやって欲しいわけ。やればできるじゃん。と、やや興奮してしまった。いつも、そうであってくれ。

さて、寝る前の息子は、たまにとんでもなくセンシティブだ。一日の疲れとかいろいろ溜まっているのかな。いつもだったらなんでもない私のひとことで、「なんだか泣きたくなってきた」と言って、泣くことがある。

 

今日もしくしく泣き出したので、泣いていいんだよ、泣くのって脳にいいんだって、ストレスが発散できるんだって、と伝えた。そこから、ストレスってなにか、発散ってなにか、という話に発展し、なんやかんやで就寝が30分ほど遅くなってしまった。

 

ストレスという概念が息子には難しかったらしく、うまく理解してもらえず、ますます混乱させてしまった。大失敗。ちょっと長くなりそうだから、また今度、時間のある時に話そうね、上手に説明できなくてごめんね、と言うと、なぜかさらに泣いてしまった。

 

そういう時、私の布団に潜り込んで、涙で濡れた頬っぺたをぴったりくっつけてくることもあれば、少し距離を置いて横になっていることもある。部屋は真っ暗なので、涙が出ているのか確認はできない。甘えたくなって、噓泣きをしているのかもしれない、と思うこともある。でも嘘泣きでもいいと思う。いっぱい甘えて、それで安心できるなら、そうしておくれ。

 

 

今日は泣いているうちに目が冴えてしまったのか、急に保育園での喧嘩の話もしてくれた。お友達に「むすこ君、ずるい。ずるいからもう遊ばない」と言われてしまったそう。

 

園庭でかけっこをした時のこと。K君という足の速い子と走る時は、いつも相手がハンデをつけてくれるんだって。足の遅い息子が、先にスタートしてOK。で、今日、別のお友達とかけっこする時に、K君ルールを勝手に適用した息子。

 

当然お友達から「先にスタートしてずるい」と注意される。息子は頑なに「でもK君と走るときはこうだもん」と主張。お友達は「いまK君は、ここにいないでしょ!」と至極全うな反論。その後も息子は一歩も譲らず、結局近くにいた他のお友達からも「むすこ君ずるい。ずる!ずる!」となじられ、おかげで園庭に突っ立って、ずっと相手をにらみ続ける、というよくわからない反撃に出たんだそう。

 

うわー。その、鬼の形相で立ち尽くす姿が余裕で脳内再生できる(たまに家で怒らた時もやる)。完全に息子の方に非があって、もっと詳しく聞きたいことも、言い聞かせたいことも山ほど湧いてきたのだけど、なんせもう21時半。寝なければ。寝かさなければ。というわけで強制終了。

 

 

それにしても、いったいどうすればいいんだろう。こういうことが起こったらこうするんだよ、こういうことはいいことだよ、こういうことは悪いことだよ、って、ひとつひとつ正解を教えておくにも限界がある。

 

息子には、なにかが起こるたびに喧嘩して、なんならお友達から嫌われて、でも自分で考えて、工夫して、仲直りして、相手を理解することを学んで、我慢することや思いやることを覚えて、成長していって欲しい。親として、ただ話を聞くことはできるし、求められればアドバイスだってする。でも自分で乗り越える力を育てなければ。と最近強く思う。