息子が汗をだらだらかいてたので、お母さんは寒がりだけど、きみは暑がりだねぇ、って特に深い意味もなく声をかけたら「ボクは、なにがりでもないっ!!」ってすごいかっこつけられて笑った。
こんな言い方、前はしなかったな、って驚くことが最近よくある。ああ着実に、お兄ちゃんになってるんだよなあ。
そういえばこの間、パパから叱られた時、ひとりで部屋の隅に行き、口をつぐんでしまった息子。逆ギレするでもなく、泣くでもなく、厳しい顔をして、何も言わずにうつむいてた。これはママの出番かな?と思い、息子を抱きしめに行ったら、静かにこう言われた。「ちがうよ。ひとりになりたいんだよ」
もうね、その瞬間の私の衝撃スゴかった。今までだったら、「ボクは〇〇したかっただけなのにぃ」などと涙を流しながら私にしがみついて、甘えてきたのに。そうして彼が落ち着くまでその背中を優しくさするのが、私の役目だったのに。
でも今は、いけなかったことを息子なりに理解してて、だけど叱られた哀しさとか、悔しさとかもあって、どうにか自分自身で、それを処理しようとしてるみたいだった。
最終的に、少し時間がかかったけど、ちゃんと話をして、納得できてた。パパとも普通に仲直りで、めでたしめでたし。
「ひとりになりたいんだよ」と言った息子の険しい表情も、どこかからやっと絞り出したような小さな震えた声も、差し出した私の手をやんわり拒絶した背中も、私は忘れないだろうな。おとなのかいだん、上ってたなー。
