久しぶりにオーケストラ仲間と会ってご飯を食べた夜。美味しいイタリアンをシェアしてお腹いっぱいです。
故・山本直純氏の音楽エッセイを一冊読了しました。
『斎藤メソッド』で有名な、かの齋藤秀雄氏に師事した指揮者で、
小澤征爾氏ともご学友だったようです。
新日本フィル指揮者団幹事、日本作曲家協議会理事、日本音楽著作権協会評議員、
と何やら厳めしい経歴が書かれておりましたが、
なんとあの『歌えバンバン』や『こぶたぬきつねこ』を作ったのはこの方だったそう。
わおー!

さて、私ときたら体調不良だ引越しだおまけに仕事も忙しいだなんだかんだで、ビオラを押し入れに仕舞い込んだまま、触れることすらしていません。
所属しているアマオケを休団して半年以上が経ち、
はっきり言ってオーケストラが、クラシック音楽が、恋しいです。ものすごく。
たまに無性に、みんなと一緒に演奏したい衝動にかられます。
渇望。
その渇望を癒すべく手に取ったこのエッセイ集でしたが、
正直、思っていた内容とは全然違ったのでした。
私が求めていた、クラシックに関するありがたいお話、というよりは、
陽気なおじさんのちょっとした雑談のノリ。
ただ最後に、というか、随所に、
プロとしてではなく、アマチュアで音楽に携わるのであれば、
楽しく味わい、楽しく親しむことが何よりだ。
ということが書かれていて、嬉しかったです。
こういうエライ方が、こういうことを言って下さると、
私のようなアマチュアはとても嬉しい。
頭では、「プロじゃないんだし、下手だけど、まずは楽しもう」
と思っているつもりでも、実際に演奏しているとそうはいかないことばかりです。
アマオケの中には、
それこそプロを目指していたようなものすごく上手いアマチュアも、
大人になってから軽い気持ちでバイオリンを始めてみました、というレベルの方も、
ごちゃまぜにいます。
もちろんみんな音楽が大好きで、
でもだからこそ、意見がぶつかることだってあります。
ただただ純粋に楽しみたい人、
やるからには少しでも洗練された音楽を奏でたい人、
すぐに音を外してしまう人を許せない人・・・
自分なんかはオケの中でも一番下手な人間だったので、
むしろみんなに優しくしてもらいましたが、
時々誰からも責められていないのに、
一人で勝手に申し訳ない気持ちでいっぱいになって気おくれしてしまったり、
どうしてこんなことも出来ないんだろう、みんなの演奏を台無しにしてごめん、
と委縮してしまって、音楽を楽しめなくなったりもしました。
下手でもいいじゃんなんて思ってない、
下手なまんまでいいなんて思ってない、
でも練習しても練習してもなかなか上手に弾けない、
どうすればいいのー!もっと上手になりたいよー!
と、もがくことはしょっちゅうでした。
だけど根本には、音楽を楽しみたい、
ねえ私、楽しくて楽しくてたまらないよ!って思いながら、
オーケストラの隅っこでビオラを弾いた、
初めての演奏会の、あの時の気持ちを忘れたくない、という想いがあります。
それをなんだか、改めて思い出しました。
全部が落ち着いたらまた、きっとビオラを背負って練習場所へ行こう。
自分がオーケストラの一員であるということは、本当に素晴らしいです。