仕事から帰るもう終電に近い電車に、
買ったばかりのBBQセットを携えたおじさんが乗ってきました。

まだ紐でしばられてビニールにくるまれた大きな箱で、
肉や野菜が焼かれる写真がどーんと印刷されていました。

週末は早起きをして、どこかへBBQしに出かけるんでしょうか。
混んだ車内でおじさんは少し肩身が狭そうだったけれど、

「あー、今夜は早く寝たかったのにまた遅くなっちゃった、
 朝ちゃんと起きれるかなー」
なんて心配しながらもわくわくしてるだろうか?
私がBBQの前にいつもわくわくするように、
おじさんもわくわくしてるだろうか?

と、勝手に妄想していたら結局私の方が楽しくなりました。


それから自分の駅について電車を降りたら、
隣の車両から現れた腰の曲がりかけた小さなおばあちゃんが、
「虫とりあみ」 と印刷されたビニールに包まれた、
長い新品の虫取り網を手に持って現れました。

明日の土曜は孫でも遊びに来るんでしょうか、
それとも自分が使うんでしょうか。

仲良しのおじいちゃんと一緒に近所の大きな公園で、
昔話でもしながら蝉を探したりして。

私たちが子供の頃には、たくさん蝉を捕まえて遊んだものですね、なんてさ。