『ムード・インディゴ~うたかたの日々』を観ました。

私の周りではボリス・ヴィアンが70年くらい前に発表した原作よりも、
19年前にそれを漫画化した岡崎京子の作品の方が有名な気がします。
あまりにも岡崎版『うたかたの日々』が好きだった私は、コミックの他に、
雑誌CUTIEに毎月連載されていたものを大事に切り取って、今でもちゃんとしまってあります。そして今回の映画・・・ポスターを見ただけでなんかこう危険な臭いがぷんぷんしたのですが、
岡キョンへの愛に負けて(?)観てしまいました。

ででーん!!


しかし私の愛しい可憐なクロエたんは、スクリーンの中にはおりませんでした。

『アメリ』の女優がクロエを演じていたんだけど、
クロエにしては歳取りすぎ、
まるで村上春樹原作『ノルウェイの森』映画版の直子が菊池凛子で、
どう見ても20歳の儚げな女性には見えなくて残念だったのと同じ衝撃を受けました。
これはもう演技力云々の問題ではありません。そして、『うたかたの日々』って、
本場おフランスでは、こんなにポップでキャッチーな扱いなの?
と、オドロキを隠せないでいます。最大の衝撃です。岡崎版の、あの空虚で残酷で退廃的な(でもとても美しい)若者たちが醸していた甘くて腐りそうな空気が、
この映画の中ではただひたすらキッチュ。
良い意味でも悪い意味でもキッチュキッチュキッチュ。

映画館からの帰り道、やっぱり私って岡崎京子が好きなんだ!
と、そんなことを再確認したのでした。