冷蔵庫の隅っこでいつかの残りの生姜が1コ、だんだん萎んでいくところでした。
冷凍保存しておいた豚肉を引っ張り出しその死にかけの生姜と一緒に焼いて、
豚の生姜焼き丼みたいなよくわからない料理を作り美味しくいただきました。


さて、バンクーバーから日本に帰国してもうすぐ1年が経とうとしています。

去年の今日は、エイドリンの家で最後の晩餐をご馳走になっていました。
一ヶ月に渡る長距離バス・カナダ横断の旅を終えて、
ダウンタウンのアパートに置いておいたスーツケースを引き取り、
ああ明日は飛行機に乗って、日本に帰るんだ・・・
と感慨にふけりつつもひどい頭痛に悩まされていた最後の夜でした。

1年かぁ・・・

複雑な気持ちです。
どんどんカナダは遠のきます。

今でも多くの友達と Facebook でつながっているけれど、
かなり頻繁に遊んだ十何人かの友達を除いたら、
2年、3年と経つにつれ、もう "LIKE" すら交わさなくなる人が増えてゆくでしょう。
誰がアレッサンドロで誰がアイリーンだったか、
それっきり思い出すこともなくなってしまうでしょう。
あんなに楽しかったのに。あんなに笑ったのに。


なんてさ。別にいいんだけど。


きっと名前と顔がもう全然一致しなくなっちゃって、
そして向こうも私のことなんて覚えていなくても、
あの時楽しかったことはほんとうだし、楽しかった気持ちは忘れません。
放課後のスタンレーパークや、イングリッシュベイや、オリンピックで、
片言の英語でわいわいはしゃいだことは忘れません。

バンクーバー?
ああそういえば1年行ってたな、そういえば毎日が楽しかったな、
って、そういう記憶だって、いっそ良いんだと思えます。
それでも十分過ぎるほどにステキな記憶だからです。


バンクーバーの思い出に限ったことではないけれど、
楽しかった過去というのは、ピンチな時の自分を救ってくれます。
だからたくさんストックしておくのです。

って、話がズレてしまったけれど。


とにかくたったの1年しか経っていないというのに、
カナダでの日々は遠い遠い昔のことのように感じます。
それだけ帰国後の日本で過したこの1年は濃密だったのです。
自分をいっぱい見つめて、いっぱい成長した、良い1年でした。


今あらためて思う2つのことがあります。
カナダに行って本当によかった。
そして私は、日本が大好き。