カルボナーラという料理を初めて食べたのは、
高校生になってからのことでした。

中学まではスパゲティと言えばミートソースかナポリタン、
たぶんそんなんだったと思います。

高校1年の時に友達になった女の子の家が学校の近所にあって、
それでその子んちに遊びに行った夕方、
「なんかおなかすかない?」
とか言って彼女がサササっとカルボナーラを作ってくれたのでした。

生クリームとベーコンと卵。

すごいおしゃれなものを食べている気がして、
わけもわからず興奮したのを覚えています。
やっぱオウペンはすごいな、と。

オウペンというのはその子のニックネームでした。
オウペンは美少女のロシア人みたいなれっきとした日本人の美少女で、
大人びていたけれどいつも可愛い服を着ていて、
部屋に入ると綺麗な香水の瓶が並んでいたりしてとても良い匂いがするのでした。

で、サササっとこしらえてくれたお料理は、カルボナーラ。

これはもう、今から16年前に16歳だった田舎娘にとっては衝撃的に Cool なことでした。


もともとグラタンが好きだった私はカルボナーラのことももちろん好きになり、
その後イタリアンレストランや単なるパスタ屋やいたるところで、
いろんなカルボナーラを食べました。

時々なぜか食べたくなるのが、
黄身がわざとダマになっていて、もったりとした、
どんくさいカルボナーラです。“家庭の味”って具合の。


あの頃。
メードレーンレビューのロリータ服を身にまとった、
ロビンちゃんという女の子に触発されて、
(ロビンちゃんは一般人だったけれど、
 笑っていいとも!の面白い素人さんが出てくるコーナーか何かに突然現れ、
 私のハートをわしづかみにしたのでした。)
さらに吉川ひなのちゃんが CUTIE の表紙で身につけていた、
頭の良くなさそうなピンクのふりふりにもまんまと洗脳されて、
私はそのカルボナーラの友人と2人でMILK やジェーンマープルに夢中になったのでした。

まぁ、今思えばほんの一瞬だったけど。

そんなことを思い出しながらカルボナーラを作って食べました。
もちろん、どんくさいやつを。


ところで今日は、かの岡本太郎さんちの岡本敏子さんと、
吉本ばななさんが恋愛について対談をしている本を読みました。
ほうほうほう。

吉本さんがどうも岡本さんに遠慮をしているような感じがして、
対談としては面白くなかったです。
発言に、“気を使ってマス” 感がにじみ出ていて、
逆にソコが興味深いとも言えるといえば言えます。

内容は恋愛について、ということでしたが、
まぁなんか、前衛的(?)な少女漫画とか少女小説なんかでは、
わりと頻繁に言われているようなことを、おばさん2人が言っている、
ぐらいのものでした。

コレ読んで、「わぁ、メカラウロコー!こんな考え方できるなんて素敵ー!」
とか思っちゃう女性っているんだろうか?
はなはだ疑問・・・・・・というのも、この本のたたずまいというのが、

ホラ、あんた達、こういうの好きでしょ。待ってたでしょ。

みたいな感じなんだもん。
うがった見解ですみません。

そしてまた、この手のおばさんにありがち(と勝手に私が思っている)な、
「日本は不自由だ。外国に行くと自由な気分になる。
 日本のそういうところがダメだ。」
っていうスタンスでの意見の差し出され方がどうも苦手です。

狭くて、薄暗くて、しょぼい日本の町並み。
っていうさ。
そうでしょうか?ほんとうにそうでしょうか?


恋愛について、というよりも、女性として大人になることについて、
非常に考えさせられる一冊でした。