実家の2階で寝転んでいたら母が階段を上る音がして、私はソレを無意識に数えていました。
足音が17を越えてまだまだ続き、
「あれ?うちの階段ってこんなに長くないはず!」
と怪訝に思いました。
でも、すぐにわけがわかりました。
母は階段を1段ずつ上っていたのでした。
よいしょ、よいしょと。
そういえばお母さんはもうとっくにおばあちゃんなのです。
もっと彼女をいたわらなければ、と改めて思いました。
うんと親孝行をして、たくさんありがとうを伝えねば、と改めて思いました。
帰ってきてよかったな。
さて。
駿府城という、徳川家康のお城が静岡にはあって、
子供の頃に一度おじいちゃんに連れて来てもらったような気がします。
小さな私にお城は大きくて、たくさん歩いてくたびれて少し不機嫌になったような記憶があるのですが、
あんまりきちんとは思い出せません。
今回、たった一泊だけれどせっかく帰省したのでどこか観光地でも行こうと思い立ち、
その駿府城へ祖母、母、弟、姪と一緒に久しぶりに行きました。

それは意外と、なにもないただの跡地で、そもそも本丸の姿はもう微塵も残ってはいませんでした。
敷地内の公園で姪の好きなブランコを揺らし、
少し散歩を楽しんで私は帰りの新幹線に乗りました。
また帰ってくるよ、ありがとう。
