ごく稀に、大気のチリの影響で月の光が青く見える現象があるらしく、
これが転じて、「滅多に起きない珍しいこと」 を、
ブルームーンと形容するそうです。

そして本日は、一ヶ月のうち2度目に訪れる満月の夜。
通常満月は一ヶ月に1度なので、これも珍しいことです。

だから今夜はブルームーン。
月が青いわけではないけれど、
珍しい2度目の満月だから、ブルームーンです。


SNS を開くといろんな友達が、
今夜の月の美しさを楽しんでいるようでした。

確かに今夜の月はまったく大きくて明るくて、
誰かが作ったニセモノみたいな美しさでした。

二度目の満月だとかそんなことを知らなくても、
ただその煌々と輝く丸い光に圧倒されてしまうような空です。

いつもより早く仕事が終わって地元の駅に着くと、
ヒロから電話がかかってきて、
彼も今仕事が終わって帰り道とのこと。

金曜日のまだ8時にお互い府中にいるなんて、
ほんとにほんとに珍しいことです。
Once in a blue moon.

じゃあ一緒にご飯を食べようということになって、
待ち合わせをした駅の出口で私は月を見ていました。

綺麗な月に目を奪われて、
その月を見せたいな、とか、
一緒に見たいな、だとか、
そう思える相手がいるのはとても幸せだと考えていました。

前も日記に書いた、夏目漱石の I love you の話

愛という概念がまだ日本人には直接的すぎた明治時代。
I love you を「愛しています」と訳す代わりに、
「月が綺麗ですね」とでもしておきなさい、
と生徒に教えた漱石。
(ちなみに出典は 嵐山光三郎の「文人悪食」なんだそうです)

いま私達日本人は月の美しさを、
例えばフェイスブックやツイッターで、
簡単に全世界へ向けてつぶやきます。


だけどそれでもやっぱり、
ふと空を見上げて、
「ああこの月を、あの人に見せたいな」
と思う気持ちは、
I love you にとても近いと、2012年の私も思いました。