せっかく会社が休みで、忙しい日常から解き放たれているというのに、
私がバカに張り切ってやりたいことをみんな詰め込んだものだから、
今日はハードスケジュールです。

早起きをして電車に1時間ほど揺られ宮島へ。
このフェリーも昨日の乗り放題チケットで何回でも乗船可能です。

朝9時台の島内、鹿の可愛い姿にきゃっきゃっしながら、
まずはアドベンチャーセンターを目指します。
厳島神社の大鳥居をくぐるカヤック体験を予約しているのです。着替えも貸していただけるので手ぶらでOK。
さて出発。世界遺産の周りでカヤックやらジェットスキーやらやる神経が信じられない・・・
という批判も、世にはあるのだとか。

確かに、傷つけてしまったり事故が起こったら、洒落になりません。
気をつけます。

でも海の上から眺めた、大鳥居のある景色は本当に美しくて、
風も波も太陽も最高に気持ちがよかったです。予想していたより長い時間海の上を行ったり来たりしました。

屋形船とかも風情があるけど、
カヤックは自分でオールを漕いで進む感覚が、
まさに冒険をしているみたいで素敵でした。

さて海の冒険を終えたら今度は、急いで山道へ向かいます。
午前中のうちでないと、山頂へ上るロープウェイが1時間待ちになったりするんだとか。紅葉谷公園を、売店や茶店になるべく目を奪われないよう駆け抜けます。
それからロープウェイを2台乗り継いでいよいよ山頂へ。
ハイキングの気分でいたら意外と坂道がキツくてへこたれました。
いや私に体力がなさ過ぎるだけかもしれませんが。途中の霊火堂では、司馬遼太郎の竜馬が行くを思い出します。
あの小説に登場した「消えずの火」を、私たちも蝋燭に灯しました。
はぁはぁ言いながらさらに石段を上り、
くぐり岩、と名付けられた岩のトンネルを通過して、
やっと頂上に到着しました。

見渡した瀬戸内海の濃紺に浮かぶ緑の島が、
なんというか 「地球」 という感じで感動的でした。

あと、風がとても涼しい。展望台では、広島名物紅葉饅頭のお料理教室(?)に参加しました。
自分達で焼いた紅葉饅頭はふかふかでしたが、
この時2、3個食べただけで、残りを帰りの電車に置き忘れてしまったのです。
いや、置き忘れる直前にも1つだけ食べたんだったかな、そういえば。
とにかく、3日目の朝ご飯にしたかったのにショックでした。標高550Mから下山するともう2時過ぎですっかり潮が引いていました。自然って不思議です。
さっきはアソコが海の端っこで、カヤックでうろうろしていたのに。お腹が空いたので行きたかった穴子料理屋さんに向かいました。
しかし1軒目は穴子が売り切れとのこと。
第2候補の梅山でやっと美味しいご飯にありつけたのでした。
穴子飯と牡蠣丼です。
大満足。


やっぱり旅は、ひとりよりふたり!と思う最大の、
というか唯一の理由は、「シェア」です。

広島に来たら穴子も牡蠣も食べたい、でも一人じゃ無理なのです私には。

名物料理をシェアし、
旅のトラブルをシェアし、
感動をシェアし、
思い出をシェアする。恋人や友人や家族、大切な人と。

一人旅というのを私はまだしたことが実はなくて、
現地で友達ができたり、ハプニングを乗り越えたら達成感があったり、
きっとそれも楽しいに違いないけれど、
今の自分は、旅は誰かと行く方がいいなぁと思っています。ヒロに感謝。

コレ美味しいね、とか、アレ綺麗だね、とか、
単純すぎてその場で実際に味わった人にしか正確に伝えられないようなひとつひとつの幸せを、
分かち合える嬉しさ。

何年も後に思い出して、
ねぇ覚えてる?あの時の風はすごく気持ちよかったね。
なんてまた共有できる嬉しさ。


さて、いったんフェリーで宮島を出て10分、
電車の駅の近くにあるレンタルの着物屋さんで浴衣に着替えました。

春に京都に行った時から、憧れていたのです。
京都では時間が足りず諦めましたが、
今回はめでたく浴衣姿になって再びフェリーに乗り宮島へ戻りました。
いよいよ厳島神社を参拝します。美しい朱色の建物。
海に浮かび、島に根を下ろす、不思議な建物。



宮島の表参道にはお店がたくさんありますが、
どこも閉店が早いです。
辛うじて開いていたカフェでひと休憩。
それからまだ見物していなかった千畳閣と五重塔をのんびり訪れ、
あとは海岸沿いに腰かけて静かに夜を待ちました。厳島神社がライトに照らされて、
さらに不思議な美しさを讃えています。時にシャッターを押すのも言葉を発するのも忘れてウットリと眺め、
時にお土産話のためにいろんな角度から写真に写し、
8時過ぎまで宮島にいました。カヤックをし、山登りをし、浴衣で参拝。
まさに丸一日遊びました。
大あくび。また洋服に着替えて市内に戻り、
閉店しかけたお好み焼き屋さんのご厚意で、
今夜も美味しい広島焼きを夕飯にいただくことができました。

ありがとうございます。