義母がくれた謎のうずら豆
同居してた義母はちょっと変わった人でした。 何かに夢中になるとそれだけやってて、 しばらくすると放り出す ベランダでアロエの栽培、不気味な顔の人形作り、梅干し(干からびて失敗) 書道、短歌、体操教室(他の人となじめない)など中途半端でおしまいに。 ある時期、うずら豆を煮るのに凝っていて、毎日のように 煮ていました。台所は別だったからいいけど、硬くて 甘みのないうずら豆をくれるのでうんざりしてました。 ある日、また小鉢に入れたのをくれたのですが、それがいつになく ほっこりしてておいしかったので、「お義母さん、今日のはいちだんとおいしいですね!」 いちだんとはお世辞ですが、おもいきりほめたんです。すると、「・・・それはね、デパートで買ってきたのよ」 地獄の底から響くような声でいわれ、「はあ、そうなんですか・・」 それっきりうずら豆作りは終了。いまでもうずら豆を見ると、 あの人はなぜあんなことを?と思ってしまいます。