こんにちは、一年の小野です。

 

6月30日に行われた関東学生トライアスロン選手権那須塩原大会に参加してきました。その振り返りを行いたいと思います。

 

目次

0.リザルト

1.swim

2.bike

3.run

4.大会後

5.最近について

6.生来主義と行動主義について

 

0.リザルト

swim: 0:37:17

bike: 1:13:52

run: 0:43:40

total: 2:34:49

 

1.swim

 多くの人は気にしていませんがカンカレのswimには足切りがあり、40分以内にswimフィニッシュのラインを越えないとカヌーにpickupされて失格になってしまいます。一か月前、アクアスロンで1000mを28分かけて泳いでいたのでこのままだと失格になると思い、swimだけは毎日少しずつ練習しました。それでも、大会当日は自分が失格になった姿だけが頭に浮かびswimパートですべての力を出し切ろうと考えていました。また、不安材料となったのはその水温。様々な人から戸田調整池の冷たさを聞いていて当日は案の定18℃と非常に低い。感覚としては真冬に手を洗う時ぐらいの冷たさでした。

 試泳で震えながら体を慣らし遂にレースが始まりました。意識的に後ろからスタートしたので学生大会特有の乱闘を避けることができ後ろからゆっくり泳いでいきました。横にいた平泳ぎニキと並泳し何とか一周目を終えました。しかし、ここでトラブル。一周目を終えた直後にバタ足のし過ぎで太ももが吊ってしまいました。一瞬走馬灯が見えましたが、ここでパニックになったら終わりだと思いほとんどプルだけで必死に泳ぎました。そして、平泳ぎニキを追い越して最後の直線に至りました。まだ、フィニッシュラインが閉まっていないのを確認しスパートをかけ、何とか40分を切ることができました。ここで二つ目のトラブル。毎ストロークごとにヘッドアップをしていたので三半規管が故障しくるくるバットを終えた時の感覚が3分ほど続いてまともにトランジションをできませんでした。OB、吉川さん、徳永さんの応援に支えられて何とかバイクに移ることができました。

 この大会で感じたのはコース通りに泳ぐことの大切さです。実際、泳力はアクアスロンの時とほとんど変わっていません。前述したとおり絶え間ないヘッドアップによりインコースをついていけたのが40分切りできた理由だと思います。「その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ」 365日の紙飛行機の歌詞が刺さります。秋元先生はヘッドアップクロールの重要性を示唆されているのでしょうか。でも、相変わらずswimは苦手なので絶えず練習していきたいです。

 

 

2.bike

 不安だったswimが終わりbikeです。正直安心感も相まって今までにないほど楽しかったです。信号がなく、まっすぐな道を爆走できることがいかに楽しいか。最初の一周で張り切りすぎてまた吊りそうになったので自転車に貼り付けておいた補給食のゼリーを摂取し淡々と漕いでいきました。バイクのメンテナンスを担当してくださっている潮田さんに「完走を目標にするなら下り坂で休んで上り坂でペースを落とさずに」と言われたので言いつけ通り実行し一定のペースで行きました。途中、曲がり角の前でスピードを出しすぎて三角コーンをぶっ飛ばしてしまいました。やらかしちまったと後ろを確認したら一人の選手に「気にすんな!!」と叫ばれ追い越されました。我ながら激アツ展開だと思い、振り向かずに再発進しました。あの時の選手にもし会えたらお礼を言いたいです。そのおかげもありペースアップして同級生のこたろうを回収しrunに移りました。

 bikeパートではメリハリをつけた練習が必要だと感じました。トライアスロンの大会はアップダウンがあるコースを周回することが多いです。強度の波を作って長時間漕ぐ練習を取り入れていきたいです。

 

3.run

 いよいよ自信満々のrunです。靴を履いて張り切ってスタートしましたがバイクのラックにいたアブさんに刺されました。刺された箇所は一週間くらい治りませんでした。許すまじ。一周目の池の周りまでは順調だったのですがそこで太ももが、吊る前の最終段階まで来てしまいスピードを落とさざるを得ませんでした。立ち止まって補給の水とスポーツドリンクを大量に摂取し4:20/kmを維持するので精一杯でした。心肺機能は余裕だっただけにスピードが落ちてしまったのは悔しかったです。周回数を間違えそうになりゴール付近にいたOBの樹さんに指示してもらいました。疲れて頭が回っていませんでした。最後まで吊りそうな状態は続きましたが、無事初ODを完走できました。

 アクアスロンのときには知りえなかったブリック練習の大切さに気付けました。特にbikeで脚を追い込んでから走る練習が必要だと感じました。

 

4.レース後

 レース後はトランジションエリアの持ち物を回収し拠点を撤収し帰りました。ほかの大学はもうほとんど移動していたので撤収の遅さも今後の課題だと感じました。帰りはお疲れの中、芝さんに運転していただき吉川さんとおしゃべりしながら帰りました。楽しかったです。南方さんは疲れて口を閉ざしてしまいました。

 

5.最近について

 レースレポートを出すのが遅れた主な原因は化学実験のレポートにあります。先週で化学実験が終わったのでようやくレースレポートに着手することができました。実験自体はそこまで大変ではないのですが、レポートは知らない知識が多いため文献を参考にすることが多くそのちょうどいい文献を探すのに意外と時間がかかります。大体一つのレポートに平均して15時間くらいかけていたような気がします。あと、呪術廻戦と響け!ユーフォニアムのアニメを見ていたことも遅れた原因の一つです。トライアスロンの練習もほとんどできていない状態でしたが、本格的に再開したいです。

 

 

6.生来主義と行動主義について

 生来主義とは人は生まれた時点で性格や能力が、ほとんど決まっており、その後の環境で大きくは変わらないとする説です。行動主義とは人は生まれた時点では、真っ白の紙であり、その後の環境や教育によって大きく変わるとする説です。物理化学の先生がどちらを信じるかという問いを授業中にぶつけてきました。皆さんはどちらを信じますか?私は行動主義です。ただし、それは頑張れば未来は変えられるという精神論を説きたいのではなく、人間が自ら動くのではなく周りの影響のみによって確率的に人格や行動が形成される、ブラウン運動する微粒子のような存在であるから才能がなかったり努力できなかったりと、今の自分の状況について悲観することは無意味であると言いたいのです。2020年の東大国語第一問で用いられた『神の亡霊』6 近代の原罪 小坂井敏晶著 の記述が深く刺さりました。引用します。是非全文読んでみてください。

 

 人間の一生は受精卵から始まる。才能も人格も本を正せば、親から受けた遺伝形質に、家庭・学校・地域条件などの社会影響が作用して形成される。我々は結局、外来要素の沈殿物だ。確かに偶然にも左右される。しかし偶然も外因だ。能力を遡及的に分析してゆけば、いつか原因は各自の内部に定立できなくなる。社会の影響は外来要素であり、心理は内発的だという常識は誤りだ。認知心理学や脳科学が示すように意志や意識は、蓄積された記憶と外来情報の相互作用を通して脳の物理・化学的メカニズムが生成する。外因をいくつ掛け合わせても、内因には変身しない。したがって自己責任の根拠は出てこない。

 遺伝や家庭環境のせいであろうと、他ならぬ当人の所与である以上、当人が責任を負うべきであり、したがって所与に応じて格差が出ても仕方ない。そう考える人は多い。では身体障害者はどうするのか。障害は誰のせいでもない。それでも、不幸が起きたのが、他でもない当人の身体であるがゆえに自業自得だと言うのか。能力差を自己責任とみなす論理も、それと同じだ。(引用終わり)

 

 今回も筆(正確にはキーボード)が乗って書きすぎてしまいました。ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。そして次のレースが始まるのです。