H副院長はかつて白血病の権威であったと聞いていました。

総回診では病気とは関係ないことを一言話すくらいだったので以前から移植についてお話を聞きたいとお願いしていました。


移植前にムンテラという形で30分ほどお話しを聞くことができました。


H副院長、Y主治医(シニアレジデント)、W看護師(プライマリー)、妻、わたしでムンテラを行いました。


H副院長いわく、


・移植は何が起きるか分かりません。


・RIST(ミニ移植)は通常の移植より安全性が高いです。


・RIST(ミニ移植)はTBI(全身照射)する必要があるALLよりAMLに効果があると思われます。


・印象(数字ではっきりは出ていない)はRSIT(ミニ移植)はGVHD以外の自己免疫系の病気になる場合があります。移植によりメラニンが破壊され、色素が抜けて尋常性白斑となり、皮膚や髪が白くなる場合があります。


・RIST(ミニ移植)はフル移植(骨髄破壊的移植)と比べて、思春期以降の成長の障害が発生する確率が低くなります。


・移植方法にかかわらず、慢性GVHDが長期化することによるステロイド投与期間により低身長などの晩期障害がおこることもあります。


・フル移植(骨髄破壊的移植)とRIST(ミニ移植)は移植直後の合併症の重症度に差が出ます。


・移植後は1年間いろいろあり、生着が入口と考えておいたほうがよいと思います。


・慢性GVHDは年齢が低いと出にくいと考えられます。


・移植のリスクの考え方は移植をしないと0%の人が移植をすると20%にあがることがあります。

確率論は人数が少ないと正しい数値が出ません。

100人くらいで考えると例えば移植をしなくても50人は再発しない、移植をしないと50人は再発するとすると、誰にもどちらに当てはまるか分かりません。
 
・1年間はグロブリンを入れて風邪をひきにくい状態にします。


・昔は移植した後の入院が100日~120日と長かったですが、最近は短くなり、外来を行います。

退院してから治療のため入院する子も多いです。


・RIST(ミニ移植)によってどれだけMRD(微小残存病変)を減らせるかは、通常の移植(フル移植)が必要が人にはRIST(ミニ移植)の効果は少ないと思われます。
 
・移植が必要ないわけではないが、必要であるわけでも場合、悪性度によって効果が決まります。


・家庭に戻ったときは何事もバランスが必要です。

感染症には十分注意する必要がありますが、ノイローゼ気味に気にする必要はありません。

移植して1年半くらい経ってから非活性のワクチンからスタートします。

なんでもかんでも病院にくると逆に風邪をもらいにくるようなものです。
 
・○○くんの場合、移植は乗りきれると思います。