前回のブログの記事にコメントをいただいてからずっと考えていました。



【再考】


自家移植は白血病の造血幹細胞移植にはあまり適用されません。


移植ソースを採取するときに残っていた白血病幹細胞も移植してしまうことになる可能性もあります。


また自分自身の細胞なのでGVL効果(移植片対白血病効果)が期待できません。


フル移植(骨髄破壊的造血幹細胞移植)の前提はすべての白血病細胞および白血病幹細胞を0に近い状態で移植する方法なのでその前提どおりであれば自家移植は有効だと思います。


そこで考えられるのは自家移植で採取の際に白血病幹細胞が混ざらなければ、再発を防げてかつ、GVHD(移植片対宿主病)がないのではと思います。


一卵性双生児ではHLA(ヒト白血球型抗原)が全く同じなのでこの混ざらないを解決できるのではないかと思いますが、そうではなく再発が多いようです。


このようなことからフル移植でも白血病幹細胞を取り除けない場合もあり、GVL効果を期待して自家移植以外を実施することが多いと思われます。


家族、骨髄バンクでドナーとなりうる方がいらっしゃらない場合は臍帯血を使います。


生着不全や生着までに時間がかかることによる感染症のリスクから骨髄(末梢血)移植が第一候補となっています。


ただ骨髄移植と臍帯血移植を比較して生着不全などのリスクを考えても生存率はさほど変わらないという研究結果もあります。


造血幹細胞移植後の再発の場合はより強いGVL効果を期待して血縁者からのハプロ移植を行うことになると思います。


造血幹細胞移植はGVL効果を期待した免疫療法とも言われています。


乳幼児は様々な臓器が成長途中であり、TBI(全身放射線照射)を含むフル移植をすると晩期障害が必発することから最近ではフル移植(TBIなしは実施される)では回避され、ミニ移植(骨髄非破壊的造血幹細胞移植)が実施されます。


また、中高年の方もフル移植に耐えうることが難しいことからミニ移植が適用されることが多いようです。


ミニ移植は白血病幹細胞を0に近づけることが出来ないため、GVL効果に期待する割合がかなり高く、まさに免疫療法による治療だと思います。


そのためミニ移植では自家移植をすることはあまりないと思います。


説明が長くなってしまいましたが、このようなことから今回のIPS細胞から造血幹細胞を作製できたことと白血病の治療とが結びつかないのではないかと考えたました。


しかし、自家移植で治られた方もいると思いますし、効果が少ないかもしれなくても移植できる選択肢が増えることは嬉しいという意見をお聞きしました。


また妻からIPS細胞で正常な状態の造血幹細胞だけを作り出せるなら、健康な人と同様にNK細胞などで白血病幹細胞を倒してくれるのではないかという意見がありました。



【希望】


わたしがこのニュースを知って思い浮かんだのは患者自身のIPS細胞から作る方法であり、そのことしか最初は考えつきませんでした。


もう既に理解して準備している研究者や医療者、ひらめいた人はたくさんおられると思いますが、ニュースの記事の中に「骨髄移植に代わる白血病の新たな治療法開発」は現在の骨髄バンクを進化させる可能性を秘めているのだと気づきました。


現在は骨髄(末梢血)提供のためにドナーさん(ご家族)や医療者の方に支えられて成り立っています。


血液をいただくことでIPS細胞から造血幹細胞を作ることにより、ドナーさんにかかる負担が格段に少なくなります。


そのことによりドナー登録することのハードルが低くなり、登録者の数も増大することが期待できます。


このとてつもなく素晴らしい可能性にやっと辿り着きました。



【反省】


ひすいさんにご指摘いただいたとおり、思いつくことをあまり考えず記事にしてしまったことを反省します。

素晴らしいニュースに水を差す内容になってしまい、すみませんでした。



【感謝】


深く考える機会を与えてくださり、ありがとうございました。


また同じように勝手な内容を書くことがあるかと思いますが、遠慮なく厳しい意見をしていただければ幸いです。


今回の件に懲りることなくこれからもよろしくお願いします。



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