報告書


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○傷病名


AML(M0)乳児 第一寛解期


○症状経過及び検査結果ならびに治療経過


2012.3.16、ご両親が当科をセカンドオピニオン受診されました。

おおむね、下記のような説明を行いました。


1.症例数が少ないなかでの検討ですが、予後不良と考えられるので移植することをお勧めします。

また、日本の小児AMLに対する治療プロトコール(JPLSG)は世界的に成績良好である一方、いったん再発すると再寛解導入率が低いと想定され、再発したときに移植を考える方針をお勧めできません。


2.HLA一致同胞が安全性の観点から理想的なドナーです。

アリルレベルでHLA一致骨髄バンクドナーはHLA一致同胞の次に理想的なドナーと考えられるので、このチャンスを逃すべきではないでしょう。

当科はHLA半合致移植を行っているが、再発例や非寛解例を対象とする場合で重症GVHDを覚悟の上より強いGVL効果を得る目的です。

第一寛解期では、安全なドナーを選択すべきでしょう。


3.1歳未満の小児に対して従来型の骨髄破壊的前処置による移植を行えば、晩期合併症は必発です。

骨髄非破壊的前処置による移植を計画しているということに賛同致します。

前処置薬としてフルダラビン+メルファランを選択しておられるのは、当科と同じ薬剤の組み合わせです。


4.GVHD予防に関しては、それほど多くの種類の薬剤が用いられているわけではなく、せいぜい数種類です。

GVHDリスクに応じて、どの施設でもほぼ同様の予防が行われていると理解しています。


5.副作用のことを考えて、できれば移植を回避したいというご両親の心情を理解致します。

また、移植を受ければ絶対に再発を来さないという保証はありません。

ご両親にお願いしたいことは、限られた選択肢のなかで、どのような治療が最善であるかを判断していただきたいということです。

当科でも○○病院と同じ方針をご両親にお勧めすると思います。

医療の世界では0% vs 100% の議論はあり得ません。

相対的に評価したときに、より善い方針はどちらなのか、という判断を下さるを得ないのです。

その観点から、今後どのように治療を進めるか、主治医と話し合って下さい。

以上です。

ご両親は移植を受けることが最善の方針であると理解しながらも、心情的に受け入れることが難しいのでしょうか。

面談の最期では、移植を受ける決心をされたように見受けました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


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