2011/12/09
Y医師(シニアレジデント)、N医師(レジデント)、妻、わたしでムンテラが行われました。
AML(急性骨髄性白血病) M0
予後不良マーカーは陰性
よって中間リスクとおっしゃいました。
よくネットで調べていて出てきた言葉でわからなかった言葉がありました。
その言葉は第1寛解期、第2寛解期でした。
はじめ化学療法の1クール目、2クール目のことかなと思ってました。
違ってました。
寛解とは腫瘍細胞が目に見えない状態くらいまでなくなることです。
目に見えないからといって存在しないわけではなく、実際はまだ残っていることがあります。
その目に見えなくなっている状態が保たれている第1番目の状態の時を第1寛解期と呼びます。
別の呼び方をする場合もあります。
腫瘍細胞が目に見える状態に戻ることを再発といいます。
再発してまた寛解するとそのときを第2寛解期と呼びます。
予後不良と呼ばれるタイプはこの再発が多く発生するので高いリスクであると診断されます。
抗がん剤は分裂の早い細胞に対して効き目があります。
再発するということは抗がん剤治療で残ってしまった細胞、つまり抗がん剤が効きにくい細胞ということになります。よって再発を起こしやすいタイプは抗がん剤での治療では根治(完治)するのが難しいという判断するようです。
腫瘍マーカー(目印)がわかりやすいタイプならばフローサイトメーターやPCR法でMRD(微小残存病変)を目で見えないレベルまで確認できます。
息子の場合は目印となる特徴的な細胞がなかったため、ある程度までしかわかりませんでした。
ただそこまで見なくても1クール目の化学療法を終えた時点でのマルクの結果1~2%の白血病細胞が残っていると言われました。
そして医師達のカンファレンスでは化学療法だけでは半年くらいで再発する可能性が高いと考えているという衝撃の事を言われました。
化学療法だけでは難しいという言葉の裏には造血幹細胞移植を勧めるということにつながります。
最初のムンテラで高リスク、前回のムンテラで中間リスクと言われていたので移植をせずにすむのではと期待していたため、ショックは大きいものでした。
このことを前提に医師は造血幹細胞移植について説明をされました。
ドナーについて
ドナーになる人を決めるには安全な移植が第1優先です。
第1候補 血縁HLA型(白血球の血液型)フルマッチ
第2候補1 血縁HLA型(白血球の血液型)1座ミスマッチ
第2候補2 骨髄バンク(非血縁)HLA型(白血球の血液型)フルマッチ
第3候補1 血縁HLA型(白血球の血液型)2~3座ミスマッチ(ハプロ移植)
第3候補2 臍帯血バンクからの臍帯血
という説明でした。病気のタイプ、治療状況、バンクで探せる可能性などの条件により候補の順番は変わります。わたしたちが説明を受けたのはこのような内容でした。
わたしは3座違い、妻は2座違うため骨髄バンクよりドナー様を探すという方針になりました。
プロトコールについて
AML05というプロトコールに則り、治療しているとのことでした。
プロコールとは治療に関する決まり事を決めることによってより治療効果の高い方法を用いることができるように統一した治療方法。
同じ治療方法をすることで治療結果のデータが蓄積することができ、今後の治療精度向上につながります。
また医師の勝手な判断が少なくなり、全国どこへいっても同じ治療が受けられるようにプロトコールが定められています。
AML05の前にはAML99だったと思います。
AMLは急性骨髄性白血病のことであり、後ろ2ケタの数字は臨床試験が始まった年のことだと思います。(違うかもしれません)99は1999年、05は2005年であり、息子が治療を受けていたのが2011年なので6年も前の治療方法でするのかと初めは思いましたが、よく聞くと治療して何年か経たないと正しい治療結果はでないことと、それを解析、議論、次の新しいプロトコールを作るのに時間がかかるそうです。
血液腫瘍科の医師たちも入院患者の治療、外来対応、後輩医師の育成、学会資料作成、学会発表など忙しい中、プロトコールを作成するために会議を何度も開き、治療方針を決めるため時間がかかるだろうなと容易に想像できます。
議員にではなく医師に秘書をつけるべきではと思いましたが、レジデントがその役目をはたしているのかもしれません。実際はどうなのか分かりません。
骨髄バンクについて
骨髄バンクへはコーディネートに時間がかかるため、なるべく早く登録しようと考えているとおっしゃっていました。
費用も何十万もかかるが大丈夫ですかと聞かれて即答で「はい」と答えました。
漫画に影響されやすいわたしであり、ブラックジャックを何回も読んでいるのでお金のことは考えないような思考回路が勝手に構築されていました。後々のことを何も考えてない無鉄砲なだけですが。
しかし、当たり前のことかもしれませんがわたしの命より大切な存在のために出来る限りのことをするためにはどんなことも後回しになります。妻も同じ考えです。それは今も変わってませんし、親とはそういうものです。