半径5メートル 第8話 | YN's STYLE

半径5メートル 第8話

風未香が中学の時の恩人と再会。ケガで1ヶ月学校を休んで授業についていけなくなる中、行くことになった塾でお世話になったようです。

 

全教科平均点を取れたお祝いに肉まん(パック入り)をおごってくれた阿南先生。それがきっかけで、勉強が楽しくなって本を読むようになったとか。今の仕事のきっかけでもあったようです。

 

今回の焦点は就職氷河期。就職氷河期といっても30代後半から50歳前後と年齢の幅もあって、結構いろんな人がいるってことなんですよね。

 

野良犬~こと須川の発言。全国民に謝ってほしい、私たちを捨て駒としてぬくぬくと生きてる人全員と。土下座させたいと。風未香が言うように”過激な発言”ではありますが、”読者の共感”という点でいうと共感できる人はいるってことなんですよね。

 

宝子の言葉。「ふーみんの見てきた半径5メートルと彼女が見てきた半径5メートルは違う。(略)踏まれ方も踏まれた数も全然違う。」と。叫んでる人と距離を置いてしまう風未香の気持ちもわかりますが、取材という点でいうと”そのまま載せる”のが正解なんですよね。

 

一方、阿南先生は”我慢してきた人”。高望みするから決まらないなどと親に言われてきた人。風未香の名刺、経費という言葉、○○してあげるという言葉、異動の話など全てを”自分にはないもの”として受け止めてしまったようです。恐らく、就職氷河期で就職できなかった人で一番多いタイプですよね。

 

風未香の”固定観念”にスポットが当たった回でもありました。