ブランケット・キャッツ 第4話 | YN's STYLE

ブランケット・キャッツ 第4話

父親との関係に悩む男の子の話。椎名が”親の心子知らず”かと言ってましたけど、この場合は逆な気がします。

ああいう高圧的な親には子供は何も言えないですよね。あの様子だと小さい頃からあんな感じっぽいので。しかも母親も父親のやり方に同調してますしね。あれでは逃げ道がなく病んでしまうだろうなと。ただ、友達をいじめたのを父親の精にしたのは駄目だと思いますね。

あのクラスメイトたちもおかしいというか。全ての責任をコウジ1人になすりつけてましたよね。ああいうのは煽った人間にも責任はありますし。コウジが逆らえないとわかってて言ったんでしょうから。

あの父親は自分もそういう教育を受けて来たのかなと思いました。”お前のことは何だってわかってる”というのも駄目ですよね。子供の意見を聞こうともせず、まくしたてて有無を言わせない空気を作ってるのに子供のことが全て理解するというのは不可能ですし。また、キーについてぼろくそ言ったりしていて。そうとう偏った価値観を持ってるのかなと。

今回は特に楓のシーンが印象的でした。特にキーがいなくなった時に”諦めないで”と言いながら、コウジの肩をポンと叩くシーンがよかったです。
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