べっぴんさん 第20週『旅立ちのとき』 | YN's STYLE

べっぴんさん 第20週『旅立ちのとき』

それぞれの旅立ちが描かれた第20週。

この作品がそれぞれの登場人物のことを丁寧に描いてるからこその、更なる感動というのを改めて実感した週でした。特にそれぞれの子供たちのくだりでそれを実感して。

龍一については三度も泣かされるとは最初の頃は想像もできなかったですよね。111話で良子に母親への想いを語るシーンと勝二が旅を許可するシーン、そして115話で良子からジーパンを受け取り良子に自分が作ったものだと聞かされて龍一が涙ぐむシーンで涙が止まりませんでした。

これまでの龍一の破天荒振りがわかるからこそ、より泣けたシーンというか。やっぱり長く人生を見てきているので思い入れが強くなりますよね。

健太郎は東大に生きた気持ちを両親と祖母に話すシーンが特に印象的で(114話)。「私こんなにはっきり自分の希望を言う健太郎を初めて見ました。」という君枝のセリフもよかったですよね。自分の過去とも重ね合わせてるようにも聞こえました。

そしてさくらに告白するシーン(114話)。さくらのあの言葉は大事なかけがえのない友達と思ってるというのと戸惑いなどいろんな感情が入り混じった言葉なんだろうなと思いました。友達の気持ちからすぐに恋人の気持ちというのはすぐには難しいですからね。

健太郎が告白した直後、しゃがんで姿を隠し、話が終わった後サイダーを2人に出す二郎の”空気に徹する姿”もよかったです。112話で足立の件で男会で話してる中、助けを求める中西に「わしは空気です」と二郎が言ったシーンともリンクしますね。

子供たちの中で一番早く進路を決めたさくら。ヨーソローでの送る会(115話)での言葉、すみれはどんなに嬉しかったことだろうなと。すみれと違う道で同じ気持ちで別品作りを目指すことを決意していて。さくらのこのシーンも、反抗期のくだりがあったからこそ生きてきますよね。114話のすみれ・喜代・さくらでお手玉と小さい頃のさくらのお気に入りのセーターを懐かしむシーンもよかったです。やっぱりあのセーターとお手玉も印象に残ってますよね。

さくらが部屋に戻っていく時、(さくらは背を向けてる)すみれがぼそっと「頑張れ」と優しい口調で言っててそこもいいなと【2月26日追記】。

ゆりとすみれの電話のシーン(115話)もよかったです。姉と妹の立ち位置というのもよく表現されてるシーンでもあって。ゆりがすみれ以上に涙を堪えてる感じというか。「お母様のこと思い出したの?」とゆりが言うところがさすが姉妹だなと。【2月26日追記】

喜代とちゅうさんのくだりもよかったです。役目を終えた寂しさを語るシーン(111話)にぐっときました。ずっと坂東家に尽くしてきた2人ですもんね。

すみれとさくらが2人の会話中に帰ってきて聞き耳立てていて、ちゅうさんが立ち上がろうとした時に外へ出て、丁度今帰ったように2人で装う一連の2人の様子もよかったですね。【2月26日追記】

さくらの合格を知ったすみれが喜びと安心で咳き込むシーンとか(114話)の自然に笑えるシーンもこの週も随所に見えて。本当に素晴らしい作品です。

そして足立と明美。お見合いのシーン(113話)についてきた明美が足立のいいところを読み上げ、”以上。友人代表 小野明美”と話し終え、そのまま立ち上がり一度も振り返らずにヨーソローを去っていくシーンだけで充分明美の想いというのが伝わって。結婚はできないといいつつも、足立の事をよく見てるというのが嫌というほど伝わってよかったですね。やっぱり”好意”は抱いていたんだなと。

お見合いのくだりは基本観てて面白かったですけどね(笑)。すみれが足立の方を見ながら”しっかりね”と言わんばかりにずっとうんうんうなずいてたり。そんな中、明美がメモを読み上げるシーンは涙が止まりませんでした。特に最後の”みんなから好かれている。みんなから応援されている。きっといい父親になる。きっといい夫になる。”のくだりは。

112話で足立と明美の件を中西から聞いた面々が、足立と明美を2人っきりにするシーンは笑いました。特にまだ中にいる中西の背中を戻ってきた君枝がポンと叩き、外に連れて行くシーンは。後ろから隠れてヨーソローで2人の会話を聞いてる序盤のシーンも。そんな中、明美の言葉で家族を失った喪失感がどれほどのものなのか改めてわかったシーンは心に響くものがあって。

112話といい、この週は中西がこういうことには気が回らないんだなというのがわかる週でもありました。さくらの合格を祈る紀夫に話しかけようとしたりとか電話をさっと取ってしまったりとか。

堀江謙一の話が出てましたが、この時代は龍一やちゅうさんなど元気付けられた人も多かったのかなと。この件に対してはやはりというか、女性はあまり心を動かされないんだなと。そういう描写もありましたよね。喜代とちゅうさんの温度差で特にそれがわかる感じになってて。

そして115話。さくらが旅立った後の朝のすみれと紀夫。寂しくないと笑顔で言ってみる2人がよかったですね。半分は嘘で半分は本心なんだろうなと。2人だけの生活って何だかんだ初めてですもんね。さくらか喜代が2人の間にはいつもいた訳で。紀夫がすみれの味噌汁久しぶりと言ってましたが、喜代が入院した時以来かすみれが仕事を休んでる頃以来なんでしょうね。他のときは喜代が作っていたと思いますし。

第21週、再び時代が進み、どうなっていくか楽しみですね。

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