ふと、
気がつくと少女は白い部屋に寝かされていました。ベッドのシーツは、白く、さらさらで、今までの記憶が走馬灯のように駆け巡りました。

もう、彼女の口にしていた天使の食べ物には何も及ばず、本来の「天使の食べ物」を求めていた彼女の意向に寄り添うことはだれしもできなくなりました。

何を口にしても「天使の食べ物」からは程遠く、彼女は吐き出すようになってしまいました。

それが続いたある春の日のこと。姫は「それを探す」との言づけを遺し、2度ともどりませんでした。

---


おわり。