タイトル、CRP (炎症マーカー)になってました
(正: CPR : 心肺蘇生法 )
スイマセン。早急に訂正。
寒いです
雨ばっかです。
キノコが育つね。
職場での救命救急担当の私は、年に数回大学病院主催のCPRの講習に参加します。
で、今日がその日でした。
前回の講習についての記事はコチラ。
今日のテーマは、
" 病棟での急変患者のアセスメントとケア "
いつもは参加者のほとんどが看護師ですが、今日は医師が一人参加してました
これは嬉しい!もっと医師も参加するべきだよね!
合計 9名。
3グループに分けられました。
救急医療って、全ての医師ができるわけではないんです。
実は日本でも、そうです。
救急医療なんて、ほとんど必要のないところに勤務している医者や看護師もたくさんいます。それは在住国でも同じ。
でも、病院に勤務しているからには職員にその技術は求められます。
当たり前です。
本来、大学病院系列の病院にはMET (Medical Emergency Team)が常駐していて、病棟から連絡を受けるとすぐに現場に駆けつけ手際よく処置するのです。
目的は、より早い段階で適切なアセスメントと処置を行う。
これにより、患者の予後が変わってくるからである。
実際、病院内での救急事例では、心肺停止という明白な事例は少なく、その前段階の事例がほとんどなんです。
METのメンバーは通常3名。
麻酔科医 1名。
看護師 2名。
この3名が手際よくアセスメントし、現場の医師や看護師に指示しながら救急処置を行います。
でもね、うちの病院にはMET がいません
大学病院ですケド、うち。
理由は、たぶん、皮膚科とアレルギー科で外来がメインだから。他の病院に比べ、救急救命や急変が少ないから
でも、病院内には、皮膚科の入院病棟が1つだけあるんですよ。
それに、私の勤務先では局所麻酔とはいえ、小手術も行っています。
アレルギー科ではアナフィラキシーショックの事例もありますよ。
なのに、MET いない
というわけで、うちの病院では、各科の救命救急係(係という訳しか思いつかない)の医師と看護師が大きな責任を担っているわけです。
麻酔科医なんていないしね、この病院には
もちろんケーススタディなので、事前に与えられる情報は限られています。
【私たちのグループの事例】
・内科病棟。
・私たち(看護師3人+医師 1人)は、昼食から帰ってきて廊下を歩いている。
・病棟の1室から大きな物音がして、私がそれに気づいて部屋に入る。
与えられた情報はここまででした
はい、発見です
Laitoshuoltaja( 医療施設の清掃をする人です) が苦しそうに床に四つん這いになっています。
・呼吸困難。
・気道狭窄音。
・首と胸部に発赤。
・床には、スムージーのボトルが転がっている。(この中に、アナフィラキシーを誘発したアレルゲンがあった )
ここからシミュレーションが始まりました。
【ISBAR】日本ではSBARなんですかね?
I:Identify
S: Situation
B:Background
A:Assessment
R: Recommendation
【状況把握の為のABCD】
A:Airway
B: Breathing
C:Circulation
D:Disability
E:Exposure
※CPR の場合のABCDは異なります。
A:Airway
B: Breathing
C: start CPR
D: Deffibrillator (AED)
これらを使い、METチームまたは、医師に状況報告します。
シミュレーションルームはモニタリングされており、録画されます。
別室では、参加者がモニターを見ています。
そしてシミュレーションの後に、モニタリングされた動画を見ながら、グループで行われたアセスメントと処置についてみんなで話し合います。
良かったところ ( これ大事 )と課題として残るところ、そして練習で感じたことなど。
決してお互い批判したりはしません。そこから得るものはないからです。
このスケールも使うこともありますが、外来ではほとんど使ったことはないです。
講習での指導者はCPRの専門看護師。
彼女は受講者を飽きさせない話術もある。
そして、彼女がいつも言ってくれること。
看護師も医師も人間。
パニックになることがあるのは当然。
シミュレーションでは、たくさん失敗をしてください。そこから一緒に学びましょう!
そして何度も何度も練習しましょう!
必ず冷静に対処できるようになります。
私たちは、患者さんで練習はできないのですから。
全くその通りでございます
この講習は、毎回本当にイイ!
次回の講習に直ぐに申し込んでおきました。
お断り。
この記事の内容は、私の在住国でのスタンダードです。国によっては、異なることがある可能性があります。
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