「私ね、卒業したらこの街出て
県外の大学行こうと思うんだけど
どう思う?」
紅葉も少なくなり枯れ葉が舞う季節に
君は純粋な笑顔でこう聞くんだ
「んー,いいんじゃない?」
「うわぁ適当〜」
そうは言われても…
反対するべきなの?賛成するべきなの?
どっちなんだ……⁇
「別に適当じゃないけど…」
「そっか〜…じゃあ合格したらさ
笑顔で送り出してよ?」
一歩先を歩いてる君はクルリと
私の方を向き無邪気な笑顔で
そう告げるんだ。
こっちの気も知らないくせに…。
「分かったよ」
そう返答すると…
あれ?気のせいかな?
一瞬だけ寂しそうな顔を浮かべたの。
まぁ私の勝手な幻想だよね。
そこからあっという間に季節は春となり
今目の前にいる君は荷物と夢と希望を詰めた
スーツケースを持ってホームに立っている
「もう少しか〜……」
「そうだね」
「お見送りありがとね」
「いいえ」
「本当、最後まで感情が
分かりづらいんだから」
「そんなこと言われても…」
「ふふっ…困ってる⁇」
「揶揄ってる?」
「ふふっ…んーん、揶揄ってないよ?」
「あのさッ」
柔らかく笑う君の顔を見ていると
私の蓋をしていた感情が溢れて
この感情をぶつけようとした時
タイミング悪く電車が到着した
「ん?何か言いかけてたよね?」
「あー…いや、何でも無いよ。
ほら扉閉まっちゃう。
行きな?」
「あ,うん…じゃあまたね。」
「うん、元気で」
名残惜しそうに電車の中へと入った君は
扉が閉まったと同時に私と向き合うように
こちらを向いた
「ーーーーー」
「えっ…⁇」
君は寂しそうに微笑んで
そのまま電車は発車して行ってしまった。
「そんなの…ズルイよ…」
『好きだったよ』
君はそう言ったんだね。
頬に一筋の涙が流れ
誤魔化すようにホームには桜の花びらが
ヒラヒラと舞っていた。
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それぞれ推しに当てて
読んでみてください^_^