今日は久しぶりに大好きな人の家に
泊まる日


まぁ私の片思いなんだけどね。



「お邪魔しまーす。」



「好きに過ごしてね〜」



想い人兼友人の平手友梨奈


あるイベントで知り合ってかれこれもうすぐ
2年経つかな…。



本当に運命とはこの事だと思わずには
いられないほど偶然が偶然を呼んだ
結果の関係性だと思ってる。


大袈裟かな?



キッチンで私の好きなコーン入りの
オムライスを作ってくれてる友梨奈を
ベッドから眺めるのが好き
見つめ過ぎると私の視線に気付いた
友梨奈がキッチンに続く引き戸を
閉めちゃうから程よく眺める


「〜〜〜♪」


鼻歌を歌いながら手際よく
料理する姿は本当にいつ見ても
素敵だ…。


家事も料理も完璧
見た目も完璧
ダンスも歌も出来て
尚且つ性格も良しと来た。


神様はこの子に何物も与えてしまってる。

まぁ多分この人は私に話さないだけで
色んな過去を背負ってそうだけど…。


あの儚さはその過去から
来るものなのだろうか…。



友梨奈の事を沢山知ってるようで何も
知らないのが凄くもどかしい。



なんて考えてるとあっという間に
夕飯が出来上がってた。




「よし、食べよう」


「美味しそう…!
いただきます!!」


「ふっ…どうぞ」


優しいその微笑みもきっと私にだけ
向けてるわけじゃないんだろうな…







「お風呂どうぞー」


いつもは私が先に入らせて貰ってたから
たまには家主が先に入ってと言うと
渋々入ってきてくれた。


「じゃあ、お風呂借ります」


「うん、ごゆっくり」



シャワーに打たれながら
溢れるこの気持ちをどう鎮めようか
考える


鎮めようとすればする程
沼っていく…。

結局この想いに抗うことは出来ないって
訳か…。



諦めて、想い続けるしかないか…


小さく呟きシャワーの蛇口をキュッと閉めた







「お風呂ありがとう……って寝てる⁇」



珍しい、いつもなら私の方が
寝るのが早いのに…。

よっぽど疲れてるんだろうな…。


毛布を顔ギリギリまで被って
寝息をたてているその無防備な姿に
胸がときめくのを感じる。



寝顔も改めて見ると綺麗だなぁ…。

本人はこの顔キライだって言ってたけど。
充分過ぎるほど整った顔してるよ。


すぐに私は彼女のある場所に視線を向けた



「ッ……」



何考えてるの…キスしたいとか…


付き合ってもないし何なら想いすら
伝えてないのに……。



長いまつ毛に小さくて綺麗な鼻、
そして柔らかそうな唇。


「……寝てる…?」


念の為問いかけたけど案の定
返事はなかった。


ダメだと理性がそう問いかけるけど
本能に負けてしまってる。



「………ちゅ…」



「んっ……」


顔を顰めた友梨奈にハッと
理性を取り戻す。



「なに、してんの…私…」


やってしまった……

友梨奈を見るとまた普通に寝息を
たてていた。


取り敢えず起きたわけではなさそうで
ホッとする…。




自分の唇に沿って指を這わせる

私のファーストキス……。


きっと友梨奈はそうじゃない。
それは過去の恋愛遍歴を聞いてるから
知ってる。

だけどそれで良い。

女の子でキスをしたのはきっと私が
初めてだろうから…。



ずるいのは分かってるし間違ってるのも
知ってる。


だけど何か他の人にはない特別な物が
欲しかった。





でも…どうしてだろう…



嬉しいのに…すごく虚しい……。







まぁそれもそうか……




だって想いも行動も全て片道切符だから。
























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またしても過去の体験談シリーズ
まぁちょっと誇張してますが…笑


本当にしたのかって……⁇⁇


これは誰にも教えない私だけの秘密です。笑



なんちゃって。






ynke