今日は土曜日!

特に部活顧問を務めているって訳じゃないし
家でゆっくり……………。





「先に,溜まってる仕事終わらせてから
ゆっくり休もう…」















「よし、後はこの前やった
小テストの点数付けだけだ」






あと少しで終わるな…。


あ…平手さんの解答



「何だ…平手さん結構出来るんだ」

ほぼ黒板に目を向けてないから
理解できてないのかと思ってたけど…。





何とか全部終わらせて
ふと時計を見るとお昼の2時を指していた.


「結構早く終わった!ラッキー!」

夕方食料の買い出し行って
久し振りに自炊しようかな。



それまでゴロゴロタイム!







カラスの鳴き声と共に目が覚めて
部屋の中はオレンジ色に染まっていた


ん…⁇今何時…⁇


「うわ!6時過ぎてる!
いつのまにか寝てた〜!」


「はぁ…買い物行こ…」

春物のカーディガンを羽織って
軽く服装を整えて…髪の毛も整えて…

「よし!準備オッケー!」

前回行ったスーパーで良いかな…。
安いし!




「今日どうしよう…ご飯のおかず…」


んーんーと唸っていると見知った
後ろ姿が目に入った

あの短い髪…高い身長…

そして少しだけ横を向いた顔が…


「平手さん⁇」


そう呼ぶと振り返り少し驚いた様子で

「西野先生」

と呼んでくれた。

西野先生って呼ばれるだけなのに
ちょっと胸が弾む感覚がするのは
何でだろう…⁇

何でも無いふりをして
話を続けて1人かと聞くと
これまた可愛らしい女性がやってきた。


え、誰?もしかして…か、か、彼女!?

でも平手さんも女だし…。
いやいや!このご時世同性だろうが
なんだろうが関係ないか…。


慌てて挨拶をすると何と平手さんの
お姉さんだということが分かった。


何だ…良かった…。


ん?ちょっと待って、何で安心してるんだ?


2人と別れて仲良さげに買い物の
続きをしている背中を見てると
羨ましい気持ちになった。

私もあんな風に平手さんと…。


「て、何言ってるんだ。
私も買い物しなきゃ!」



軽く食材をカゴに入れてレジに並んでいると
平手さんが荷物を全部持って
お姉さんと2人でお店を出るのが見えた


やっぱ、何気に優しいんだな平手さん。





袋をプラプラさせながら
家まで歩いて帰っていると

「あれ?七瀬ちゃん?」

ちょっと甘ったるいこの声は…

「衛藤先生!」

「あら、偶然ね、買い物?」

ちょっと高そうな車の
窓から顔を覗かしてニコッと微笑む
衛藤先生

本当にこの人私と歳2個しか
変わらないのか…⁇

「七瀬ちゃーん?」

「あ、すみません、はい今日は久し振り
に自炊しようかなぁって…」

「そう,何作るの?」

「肉じゃがです!」

「ふふ…私好きよ肉じゃが」

「そうなんですね!」

「うん、食べたいな〜…
七瀬ちゃんの作る肉じゃが」

「……食べに来ますか⁇」

そう言うと嬉しそうに笑って

「じゃあお言葉に甘えて!
1人酒しなくて済みそうだわ〜」

ん?1人酒…⁇あれ?
もしかして,私も呑まされるパターン?

「お家まで乗せてってあげる!
案内して!」

少し衛藤先生のテンションの
上がり具合に引きつつ助手席に
乗らせてもらった。

ふと後ろの座席を見ると大量の缶ビール
や酎ハイその他諸々…がコンビニ袋の
中に積まれていて


これを1人で飲むつもりだったのか…
いや、まぁ買い足してただけってのも
あるし…。




「お邪魔しまーす」

大量のお酒を持って私の部屋に
入った衛藤先生

やっぱここで飲むのか…。

「じゃあ…作ってる間ゆっくり
してて下さい」

「私も何か手伝うよ?」

「いやいや!お客さんなので
本当にゆっくりしてて下さい」

「半ば強引に来ちゃったのに…
優しいのね七瀬ちゃん」

綺麗に微笑み言われると何か
照れてしまう。

「じゃ、作って来ます」

「ふふ…はい、お願いします」

多分照れたのがバレたな…。
笑ってたし!




あー、もう何で私の周りには
顔の整った人が沢山居るんだ!

あの学校に来てからと言うものやっぱり
顔面偏差値の高さに毎回驚かされる。

どこを見ても、美!美!美!

私が歩いてるだけで恥ずかしくなる…。

あの学校の特徴はもう一つ…
女子校だから生徒が女子なのは
当たり前なんだけど何故か先生方も
女性だけなんだよね…。

かなり珍しい学校。
後で聞いてみようかな衛藤先生
確か生徒だったって言ってたし。




そんなことを考えながら作った肉じゃがや
ちょっとしたおかずを机に並べると
目を輝かせて美味しそう!と呟く
衛藤先生が少し子供に見えたのは
黙っておこう。


「それじゃ頂きます」

「頂きます」

口に運んだのを見送って
マズくないか不安になりながら
見ているとそれに気付いた
衛藤先生が

「美味しいよ?心配しないで笑」

……何だろう。さっきから私衛藤先生に
転がされてばっかだな。

まぁ褒められて嬉しいのだけれど。

私もパクパクと肉じゃがを口に運ぶ

うん、我ながら美味しい!



ご飯も食べ終わり衛藤先生に
勧められて酎ハイで乾杯した

「プハー…やっぱお酒良いわ〜」

「あの,」

「ん?何?七瀬ちゃん」

「疑問だったんですけど何で
坂上は教師までもが女性だけなんですか?」

「んー、私も詳しくは分からないん
だけど…この学校の昔からの一種の
風習なのかな」

「風習⁇」

「うん、あの学校が建てられてから
男性を一切立ち入れずに女性として
清らかに生活できるようにって
聞いたんだけど…本当かどうかは
分からないのよね〜」

「そうなんですね」

「清らかにって言っても結構自由な
校則だから結構坂上は人気なんだよね」

「たしかに…入学希望者が多いって
有名でした、私達がまだ学生だった頃」

「それに、もう一つ…七瀬ちゃんも
気付いてるだろうけど、うちの学校
可愛子ちゃんばかりでしょ?」

「はい、ずっと思ってました」

「ふふ…それも人気の理由の一つでも
あるのよね、この学校は顔面で
選んでるんじゃないか!なんて
噂もあるぐらいだったから笑」

「まぁそう思われても仕方ないですよね」

「先生達も綺麗な方ばかりなのは
上の人達が顔で選んでいるからなのよ?
あ、勿論生徒は顔で選んだりなんて
してないけどね」

「え!教師は顔で配属されるんですか!」

「言い方が悪いかもしれないけど
そうよ。元々は先生達の顔の良さ
が世間に伝わり生徒達もなぜか
顔のいい子達が入ってくるように
なっちゃったってわけ」


「なるほど……え、でも、私…」

「あら、もしかして何で私がこの学校
に来れたんだろう?って思ってる?」

「はい」

と返事をすると
自信持った方がいいよ。と言われた

少しの沈黙が流れて対する衛藤先生は
もう2杯目に突入していた。

「衛藤先生ってお酒強いんですか?」

「んー、まぁ強いのかな?」

「へぇ…あれ、今日帰れます?」

「泊まっちゃ駄目?」

そんなビー玉みたいな目を向けられ
首を傾げられても…

「…………」


こんなに
盛大に溜め息吐いたのは久し振りでした。