ー平成30年度乃木坂高等学校
第27回卒業式典ー
校長先生が話している舞台の上に
吊るされている看板をぼーっと
眺めながら話を聞き流す。
そして最後に全校生徒皆が歌う
卒業の歌を歌いながら
かれこれ2年片思いしていた
あの人をチラッと見る
この学校のアイドル的存在だった
白石麻衣。
彼女は毎日笑顔を絶やさず
美人なのに性格も良くて
スポーツ熱心,まぁ…勉強は…ね。うん。
そんな彼女だからいつも友達に
囲まれていた。
私はそんな彼女を少し離れた席から
見ていることしかできなかった。
でも卒業が間近に迫った1月のある日
白石麻衣と放課後委員会の仕事で
2人っきりで作業をしていた。
「あー!終わる気しないね!」
「う、うん…そうだね」
「時間大丈夫⁇」
「うん、大丈夫だよ、白石さんは
大丈夫⁇」
「私はばっちし!」
「そっか」
あ、どうしよう…また沈黙…
「あのさ」
「は、はい!⁇」
「あはは!何でそんな堅いの?
2年間も同じクラスなのに」
「え、覚えてたんだ」
「覚えてるも何もクラスメイト
なんだから知ってるよー!」
真夏って変だね笑
って笑って言う白石さんに
名前を呼ばれただけで胸が高まる
程私は彼女のことが好きみたいだ。
「そっか…嬉しい」
彼女に向かって微笑みを向ける
「ッ…うん!」
そんな彼女ときちんと話したのは
それが最後だった
私が彼女を好きになったきっかけは
二年の始めそのクラスに友達が居ない
私はノートを一緒に運ぶのを
手伝ってくれる友人もいないわけで
一人で30人越えのノートを運ぼうと
した時不意に軽くなって横を見ると
白石さんがニコニコして手伝うよ!
って言ってくれたのを機に目で
追うようになって気づいたら好きに
なってた。
そして今日卒業式を迎えて
今ではホームルームも終わり
みんなそれぞれ写真を撮ったり
後輩達とお喋りしたりと自由に
行動していた
私は友達と一通りお話しして
私のお気に入りの場所である
桜の木が植えられている中庭に
来ていた
「この桜を見るのも最後になるのか」
私は春が苦手だ…なぜなら
桜みたいに儚く散っていくみたいに
別れの季節で切なくなるからだ。
「でも…桜は好きだよ」
桜の木に手を当てて呟くと
「私も桜好きだな〜」
「!⁇白石さん⁈」
「あはっ!驚かせちゃってごめんね⁇」
「何でここに?」
「真夏を追いかけて来た!」
「今なんと?」
「ん?だから真夏を追いかけてきた!」
「え、」
「ありゃ、まずかったかな?」
「あ、いや何でかなって」
「桜って綺麗だよね」
「⁇そうだね」
「儚い、この桜みたいにみんな
バラバラな道を進んでいく」
「うん…」
「でもね、私はこの季節も桜も
好き!」
「え?」
「だってさ、別れの季節でもあるけど
出会いの季節でもあるでしょ?」
「あ、まぁ…そうだね」
「それに,新しい関係にもなれる
季節でもある」
「新しい関係⁇」
「んー、私馬鹿だから伝わりづらい
と思うけど、例えば好きな人に
想いを告げて友達から恋人になれた
っていう新たな関係」
これって凄く良くない?
って笑顔を向けて自信満々に
言う白石さん
「うん…そう言われればそうかも」
「じゃ私も好きな人に想いを告げて
みようかな!」
「え、好きな人居たんだ」
なんだ…好きな人いたのか…。
そりゃそうだよね。
あんだけモテてれば
「うん、居るよ。みんなが見ていない
所で1人掃除をしていたり、何も分からない
後輩達の面倒を率先して見てあげたり
とにかく優しい子」
そんな完璧な人相手じゃ勝ち目ないよ
「そっか…頑張ってね」
「ん?真夏のことだよ?」
「そっか…って,え?」
「だから、真夏のことだよ?」
「えー!⁇嘘⁈」
「ここで嘘つかないよ!
私は真夏が好き!」
「え、何で、え?」
「気づいたら好きになってた!
じゃ理由にならないかな?」
「私なんかでいいの?」
「真夏がいいの!」
「でも…」
「でもじゃない!返事は?どっち?」
「よろしくお願いします」
やったー!ってガッツポーズを
して桜の木を抱き締めてる
白石さんを見て笑う
「あ!もう付き合ってるんだから
白石さんじゃなくて名前で呼んで」
「んー、せめてまいやんで」
「まぁいっか!
これからよろしくね真夏」
私は今日からこの季節が
大好きになりました。
貴方とクラスメイトの関係より
恋人という関係になれたこの季節が…。
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naaaanbadgさんリクエスト
白石✖️秋元さん!
あー1年前は私もJKだったんだな…。