あーあ、めっちゃ暇。
あ、一応授業受けてますよ?
一応ね。

つまんない授業を受けたって
何の得もない。
何なら本読んでた方が楽しい。

ふと腕をツンツンとされ
隣を見ると険しい顔をした
委員長こと星野みなみが
私を見ていた

「⁇」

あんたさ…授業受けるか受けないか
どっちかにしなさいよね」

「こうやって座ってるだけ偉いでしょ?」

「はぁ…もういい」

「ねぇ、みなみってさ秋元真夏って
知ってる?」

「何急に、今授業中」

「話しかけてきたのそっちだよね?」

意地悪く笑うと一瞬睨んだかと
思えば溜息ついてノートに
何やら書いて私に渡してきた


"あんたのお姉さんのクラスの
副委員長でしょ?"

なるほど、ここに書けと

シャーペンを握り返事を書く

"そうそうあの人さ普段どんな人?"

"どんな人って、真面目だけど…
まぁ、おっちょこちょいかな、
一部の人にはあざとく見られてて
よく思われてないみたいだけど"

"よく思われてないって?"

"真夏先輩はわざとヘマしてる
訳じゃないのにそれをあざとい、
目を引いてほしいから、とか何とか
言ってる人達がいるの。
一部の人だけだけどね。そう思ってるの"

"そっか、ありがとう"

それきりメッセージのやり取りを
終えて授業が終わった

昼休みを知らせるチャイムがなり
席を立つとみなみが何か言いたそうに
私の目の前に塞がる

「どうした?」

「何で真夏先輩のこと聞いてきたの?」

「あー、奈々未と居る時
よく見かけるからさ。」

「気になるの?」

「気になる?」

「そう真夏先輩のこと.あんたが
人に興味示すの珍しいなって思って」

「失礼だな私だって人間の心を
持ってますよ」

「じゃあ、頼みがある」

「頼み?」

「真夏先輩,最近よく思ってない
一部の人達からイジメられてるんだ…」

「へぇ…」

「私じゃ真夏先輩を助けられない
でもあんたなら助けてあげれる気が
するの」

「はぁ?何で私が…」

「お願い!!真夏先輩が無理して
笑ってるのを見るのが辛い…
でも私は…」

「…分かったよ、まぁ見かけたら
それとなく対処してみる」

「ありがとう…飛鳥…」

そう言ってみなみは教室を出た

ん?今飛鳥って言った?
初めて呼ばれたぞ名前…笑

「あいつ…中々のツンデレ野郎だな」








購買でパンを買って校舎裏に小さな庭と
1つベンチがあり天気がいい日は
そこで食べるのが私の日課

いつもは静かな裏庭だけど今日は
何やら話し声が聞こえた



後ろにある欅の木の陰から
ひょこっと顔を出すと

何人かの女子生徒が誰かを
囲んで何やら言い合ってる様子だった

あの人達…ネクタイが奈々未と同じ色。
ということは先輩か….

しばらく様子を伺っていると
真ん中にいたケバい人が
目の前の人物の肩を力強く押した

その際に顔が見えたのだけど
秋元真夏だった。

うーわ,早速見ちゃったよ…。
イジメられてるって本当だったんだ


尻餅ついた秋元先輩にまたしても
手をあげようとしていたケバい人

「あーあー、何やってるんですか」

これ以上見てるのも気が引けるし
かといって無視するのも
良心が痛むので取り敢えず
声をかける

こら、誰だ"飛鳥に良心なんてあったんだ"
って言ったやつ。←

とまぁふざけるのは
ここまでにしてこっちを見て少し
驚いてる先輩達に近づく

「お前…橋本奈々未の!」

「どうも、妹の飛鳥です」

「何だよ、邪魔しにきたのかよ」

端っこにいた弱そうなやつが
威勢良く私に突っかかる

後輩だからって威張るなよ。
雑魚。←

「んー、邪魔しにきたといえば
そうかもしれないですね…笑笑」

「テメエ何笑ってんだよ!」

「人虐めて楽しいですか?」

「あ?」

「まぁ弄るのは楽しいけど
虐めるのは楽しくないよなぁ…」

「何が言いたいんだよ?」

真ん中にいたケバい奴の首元を掴み

「いじめってやつはな…
1番弱い奴がするもんなんだよ」

「グッ…お前…ッ…」

苦しそうにもがく奴を離して
軽く押す

「お前何してんだよ!」

仲間達が半分恐怖と半分怒りを
露わにして叫ぶ

「はっ…結局その程度か…
あんたら今後一切秋元先輩に
近付くなよ?」

「はぁ⁇」

「もし、またこんなことしたら…
分かってるよね?⁇」

「ッ………チッ…行くぞ」

雑魚どもは走って逃げていった

「やっぱ,雑魚…」

「あ、あの…」

「あー,大丈夫ですか?」

「う、うん…ありがとう」

「そうですか、じゃあ」

「あの待って!!」

「まだ何か?」

「お礼…したいから…」

「お礼?…あー、お礼なら
みなみに言ってください」

「みなみちゃん?」

「みなみがいってきたんですよ
秋元先輩がいじめられてるって」

「みなみちゃんが…」

「みなみに頼まれなかったら
助けてなかったですし、みなみに
あとでお礼言うといいですよ」

「ふふ…」

「何笑ってるんですか」

「いや…飛鳥ちゃんって
結構意地っ張りなんだね?」

「はぁ?」

「それと、優しい子…」

柔らかく微笑んだ秋元先輩に
何故かトキめいてしまった

そんな秋元先輩に近付き
壁に手をついて

「え、何…?」

慌ててる先輩がかけている眼鏡を取る

「メガネ…無い方が可愛いじゃん」

「へっ」

「明日から眼鏡無しで来てくださいよ」

「えっと…」

「あー、でもやっぱダメ…
貴方の素顔は私にだけ見せて
くれればいいから」

「それって…」

「"真夏"先輩,私のこと好きになってよ」

頬に手を添えて顔を更に近づけると

「あ、え、ちょ」

明らかに動揺する真夏先輩

「ま、キスは先輩が好きになって
くれたらにしますよ。」

「あ、あー…」

少しホッとした先輩の頬にキスをする

「今日はこれぐらいで許して
あげますよ?」

ニヤッと笑うと顔を真っ赤にしながら
顔を抑えてる先輩の頭をポンポンと
撫でる

「少しは私のこと見てくれるように
なったかな?」

「ッ……///」

更に顔を赤くなってしまった
真夏先輩が可愛くて仕方がない。











数日後教室に入ると
みなみがツカツカと寄ってきて

「あんた真夏先輩に何したの?」

「何も?みなみが言うように
助けてあげただけだけど?」

「まぁそれはありがとう…でも
真夏先輩顔を赤くしながら
あんたのこと話してたんだけど」

「さぁ?知らないなー?」

「絶対何かある…」

「まぁまぁ,一件落着って事で,ね?」

みなみの頭を撫でると

「ッ…なるほど…分かったわ」

そう言って自分の席に戻った

「⁇何が分かったんだ?」





まぁ,少しは気にしてくれたようで
私のこと好きになってくれるのは
そう遠くないかな。


絶対合わないと思ってた先輩を
好きになってしまったのは
予想外だったけど。
必ず手に入れてみせるよ⁇
真夏先輩…⁇




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名もなき小市民さんリクエスト!
橋本さんと齋藤さんを姉妹設定
にしたのはこっちの方がストーリー的に
いいかなと思いまして…笑
リクエストありがとうございました!