かんぴょうは 夕顔の実(地元では”ふくべ”と云います)を細長くひも状に剥いて
乾燥させた物ですが
かんぴょうの原料 夕顔の実(ふくべ)
かんぴょうに加工するには この7~8kgのふくべを畑から収穫し
表皮が柔らかいうちに剥き作業をして乾燥させます
昔は 生産農家各々が種を採って 苗を育てておりました
その為に7月初旬から元気の良い夕顔の実(ふくべ)を選び 約二カ月畑に生らして置くと
表皮が硬くなります
20kgにも大きくなるのもあり これを「種ふくべ」と云い
その表皮に穴を開け 熟した種を取り出し乾燥させて 翌年の種苗にします
種を採った後の「種ふくべ」は 炭入れ等の容器にしておりました
30年ほど前 この「種ふくべ」を加工した置物を ふくべ細工一刀彫の渡辺さんに作ってもらいました
日光の「陽明門」「神橋」「華厳の滝」を彫り込んだ ふくべ細工
達磨絵のふくべ
昇り龍を彫った ふくべ細工
家紋を彫った ふくべの置物
茶道では 炭を入れる道具の「瓢炭斗」(ふくべすみとり)として
使われたようです
第50回全国干瓢問屋大会の記念品 干瓢組合より配った
ふくべ細工の壁掛け
何れも 貴重な品です