尚仁沢湧水 | かんぴょうブログ

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栃木県でかんぴょうの卸売問屋をしています。

日曜日 涼を求めて県内塩谷町にある

尚仁沢湧水へ行って来ました


宇都宮を過ぎ 塩谷町に入った途端


道の両側 5~10m間隔に




「塩谷町指定廃棄物最終処分場建設絶対反対」


関連の幟りが塩谷町全体に立っております




以前地元新聞に下記の記事が出ておりましたが

『放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場の建設を巡り、栃木県内の候補地となっている塩谷町は指定廃棄物を福島県内でまとめて処理すべきだという提案をまとめました。

東 京電力福島第一原子力発電所の事故に伴って発生した1キログラム当たり8000ベクレルを超える 放射性物質を含む「指定廃棄物」について、国は関東と東北の合わせて5つの県に最終処分場を建設する方針で、栃木県内では塩谷町の国有地が候補地になって います。塩谷町では、近くの水源が汚染されるなどとして反対運動が起きていて、今回、町は指定廃棄物を各県で処理するという国の方針を見直し、福島県内で まとめて処理すべきだという提案をまとめました。この中では指定廃棄物を福島第一原発周辺の「帰還困難区域」にまとめて中間貯蔵を行い、最終的には原発の 敷地内で最終処分を行うよう求めています。』





地元としては その風評被害を恐れております

現に 指定廃棄物最終処分場の候補地に挙がっただけでも

「塩谷町生産の米や農産物が売れなくなり

 価格が急落している」等々



我が干瓢も 一時は(輸出は未だに)風評被害に遭いました


栃木で福島原発が爆発したの如く

「栃木で取れたものは危ない!!」


ある御得意は

「栃木(御社)の倉庫に入っている

 中国産かんぴょうも大丈夫ですか?」と



当時 栃木のかんぴょうを守るため

何度も県庁に出向き「栃木かんぴょうの安全を立証すべき」

陳情をしました

それで生産地各市町で穫れたかんぴょうの放射性物質を

公的機関で検査し 安全性を公表するようになりました



拙ブログにこの公表された数値を載せ

「栃木のかんぴょうは安全です」と書いた事が有りましたが

数人から「その数値はごまかしだ!!」

「県と組合がグルになって数値を改ざんしている」

「栃木のかんぴょうは危なくて食べられない!!」等々


余りの無知に怒りと 風評の怖さを感じました



因みに 塩谷町に指定廃棄物最終処分場建設は絶対反対です



この看板を眺め「当時は色々な事が有ったな」と

思いだしながら 車を進め

尚仁沢湧水遊歩道入口の駐車場へ





「塩谷町は尚仁沢湧水がある名水の里」です





この清流を眺めながら アップダウンのある遊歩道を

約30分歩きます





尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)は、環境省選定名水百選

に選ばれた栃木県塩谷町と矢板市の境界付近の

高原山(釈迦ケ岳)山麓標高590mの場所にある湧水である。

日量65,000tにもなる豊富な湧水量を有し、

水温も年間通じて11℃前後とほぼ一定している(ネットより)




この岩の間より 湧き出ております


持参したコップで飲むと 柔らかい美味しい水でした

空ペットボトルにも汲みましたが 

冷たくて10秒も手を入れて置くとしびれる位です



湧水群と言われるだけあり

この辺いたる所より 名水が湧きだしております



岩の上に腰掛け暫くこの景色を眺めていると




歩いている時は吹き出していた汗も

下界の猛暑は嘘の様に 天然クーラーの涼風で

スーと引いて行きます






藤蔓が絡まった樹



遊歩道わきには「レンゲショウマ」も咲いておりました




この尚仁沢には 天然水を汲み取る場所もあり

中には20Lポリタンク10本も持ち込んで

汲んでおり

「喫茶店で出すコーヒーには最高の水」と

東京から毎週通って来るそうです



尚仁沢でマイナスイオンを充分に浴び

「最終処分場建設絶対反対」の幟が立つ

同じ道を帰りましたが

塩谷町の方々には頑張ってもらいたいです


「絶対に安全です」を何度説いても

風評被害は必ず受けますから!!