こんにちは。

 

 

年度末あれこれの最中、本日は公休でして。

晩御飯の材料を買いに出かけたら、寒が緩んでいたように感じました。

 

 

さて、今回は…

喜多川泰さんの著書『心晴日和』(こはるびより)

を読んで感じたことを話します。

 

 

この作品を読むのは2回目なのですが、前回よりも感じるところがたくさんあって、良書との出会いに感謝しているところです。

 

 

感じたことはたくさんありますが、中でも物語の終盤で主人公の心の中でのつぶやきが素晴らしく、その感動をお伝えしたく!

 

 

ネタバレに気をつけながら、背景を説明しますと…

主人公は大手工務店勤務の28歳OL。

2級建築士の試験会場に向かう途中でハプニングに見舞われ、同い年ぐらいの男性に助けられる。

そのお礼に、と食事をしていたら、その男性は材木店の若旦那で、自分の仕事についての想いを主人公に話して聞かせた。

主人公は、彼の話を聞いて衝撃を受け、心の中でつぶやく。

(以下の赤字が心の中でのつぶやき)

 

 

「(私、自分が幸せになることばかりを考えて試験を受けようとしていた。合格できたら、周りの人たちから尊敬されるだろう。職に困ることもなくなるだろう。そうなると人生安泰だなんてことばかり……)

(この人は私とは違う。自分のためじゃない。ご両親のために、施主さんのために、お付き合いがある大工さんのために、それだけじゃない電機屋さんや内装屋さん、林業の方、そして山の動物や地球環境。それらすべての命のために試験を受けようとしている)」

 

 

主人公は、男性から仕事を通して世界に通ずることができる、と教わったのでした。

 

 

 

 

 

 

我が身に振り返ってみると、どうか。

健康づくりの運動指導員として私が働くことが、この世界にどんな風を吹かせることになるのか?

てことで、考えてみました。

 

 

まず、個人レベルでは…

 

・目の前のクライアントに喜んでいただける、感謝~!

 

・私たちの会社に施設の管理運営を任せてくださっている依頼主に、「任せて安心、よくやっていただいている」と言っていただける、感謝~!

 

・会社の上司、同僚たちと、健康づくりという共通の目的に向かって共に働ける喜びを実感できる、感謝~!

 

・勤務する会社から毎月決まったお給与をいただける、感謝~!

 

・そのお給与の中から税金を納めて、公共のために活かされているであろう、感謝~!

 

・お給与のおかげで家族を養うことができ、息子たちを世に送り出すことができそう、感謝~!

 

 

 

次に、世の中での健康づくりの位置づけは…

 

・健康というかけがえのない財産を手に入れるための手段としての健康づくり

 

・運動不足が原因となって発症している高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満症、がん、認知症などの生活習慣病を予防、改善するための健康づくり

 

・筋力や柔軟性等の低下が原因となって起きるロコモ(運動器症候群)を予防、改善するための健康づくり

・運動不足が原因となって起きるフレイルを防ぐための健康づくり

 

・2025年に団塊の世代が75歳になる日本の人口構造からくる種々の社会的課題(労働人口の減少、医療・介護サービスの圧迫・費用の高騰からくる様々な不具合)を前向きに解決する手段としての健康づくり

 

 

 

そして、未来の世代に向けて…

 

・体育、スポーツを学んだ人が専門知識を活かし、一生をかけて取り組める職業として確立させたい

 

・健康づくりは、平和な世の中だからできること。戦争のない世界を実現するための日々の努力を惜しまない(戦争は国と国との争いだが、歴史を見れば富や資源の奪い合いがその発端となっている。だとすれば、1人ひとりが仕事をし、足るを知り、家庭を治め、隣人と争わず、地域で助け合い、国を豊かにし、隣国を慮れば争いの火種はおこらないはず。そう信じたい)

 

 

 

 

はい、現時点で思いつくのはこのようなことであります。

 

 

健康づくりの仕事。

 

 

人間のやっていることですから、そこはキレイごとだけでは済まされない、職業的地位、経済、労務、人間関係などなど、様々な障壁も立ちはだかります。

 

 

しかし、私はそんな目の前の小事よりも、健康づくりの仕事を通じてどう世の中に働きかけるかという大事を見据えて進んでいきたい、と改めて思ったのでした。

 

 

 

 

 

ここまでご覧くださって、ありがとうございました。

 

 

愛・感謝のエネルギーを送ります。