今回のばっくしょっと~ ぱちりん



にん

夢二の世界でしょ

大正時代の着物は
ある種の身分証明書のようなもので
織りはもちろんなのですが
どのような袖丈・柄・色を着られるかは
家柄が反映されています。
ここのところ何度も私が着させていただいている着物は
大正~昭和にかけての
比較的家柄の良い女性の普段着~お出かけ着です

当時の女性たちは
身長が平均150cmくらいですから
165cmある私が当時の着物を着させていただくには
当時ではかなり大柄な女性のものになります。
なので「つっ丈」という
おはしょりのない着付けです

当時の女性の身丈から言っても
着物柄は大胆ですね

平塚らいてう女史の影響もあり
女性が職業婦人となることが
ある種のステイタスだったこの時代
目覚ましく時に狂おしく浪漫を求め表し
女性としてのアイデンティティーを
着物一枚にもその価値を見出していたのでしょう

