こんにちは。Gonfoxです。

 

単発ですが、Monzaで1:49秒台がでました。といっても5周ベストはまだまだですけど、わからんなりに、MoTeCやFOV設定などいろいろ試しながらやった成果がでたのかなと思います。まあ、爺さんだから時間がかかるのは仕方ない。ベテランの方からみたら、「長いこと頑張ったねw」ってところでしょうが、私的には、結果というより、勉強しながら努力した過程を、「よくやったぞ!自分!」と褒めて上げたいですね(^^;)。

 

さて、私のブログの読まれている記事を見ていると、ハンコン設定とか愛車選定の方法、練習方法とかが多いですので、明らかに、始めたばかりとか、私と同じ様な、コースを覚え始めた初心者の方が読者に多いと思います。そこで、基本技術ですけど、(解析記事でもしょっちゅう書いているますので、)改めて、知っているのと知らないのではタイムに天地の差が出る「トレイルブレーキ」について、書いておきますね。ベテランの方は当たり前のことですけど。

一緒に勉強しましょう。勉強は必ず報われますよ。(体験から熱く語る俺w)


 

 

英語字幕になりますけど、下の説明を読んだあとに、この動画を見られると分かりやすいかと思います。

 

 

 

 

1.トレイルブレーキングとは

 

コーナーで(フルブレーキではなく)ブレーキを緩めて踏む(徐々に弱めていく)※1ことで前輪荷重を確保し、それによって、曲がることで、

 

赤がフルブレーキ。オレンジの色の濃さがブレーキ量。

 

 

(1)ブレーキポイントを遅らせることができる。(そのかわり長い間ブレーキする)

  =よりハイスピードでコーナーに入っても回れる。

 

(2)コーナリングをより、うまくできる。※2

 

こういう感じです。(青線がトレイルブレーキングを使った理想ライン)

ブレーキを踏み続けているため荷重がかかっているので、入り口から頂点にかけて、より大きな角度でオーバーランもスピンもすることなく回って(車体の方向を変えられるので)、出口付近に来るとコースに車体がより薄い角度で向いているので加速が早く(頂点前から)大きくできます。赤線だと、車体が大きく外向きなので、フルスロットルに同じタイミングで踏むとコースアウトしますよね。もちろん、入り口でトレイルブレーキングを使わずに青線で回ろうとしても、荷重が抜けているので、回りきれずコースアウトします。(初心者はやりますよねw)結局、トレイルブレーキングを使わないと赤線で(比較すれば)遅く回ることが最善のラインになります。

 ただし、トレイルブレーキングを使っても青線の、もっと奥で回り始めると、もちろんカーブがキツすぎてブレーキ量を増やさざるを得ず、フルブレーキと違いがなくなりタイムが大幅に遅くなります。上のラインはプロがよく使う例ですが、例えばヘアピンだと2つ頂点を取るダブルアペックスとよばれるラインがありますし、同じトレイルブレイキングを使うと言っても、タイミングやブレーキ量が、コースや車種・設定によってあるいはドライバーの走りによって微妙に違うので、これって決まったものがなく、そこが腕ってことになるんでしょうか。

 

 

※1動画の3:00あたりを参照

※2動画の3:50~4:20あたりの比較でよく分かります。

 

 

 

つまり、トレイルブレーキングとは、ブレーキを使うけど、結果として、トータルとしてコーナーを早く回る技術です。

 

 

 

 

2.フルブレーキとトレイルブレーキングの割合(距離・時間)

 

シケインなどのタイトコーナではハイスピードコーナーよりフルブレーキを踏んでいる距離(時間)の比率が高まる。逆にハイスピードコーナーではトレイルブレーキングの距離(時間)が大きくなる。※

動画の例示では、下のような感じで説明されている。(もちろん固定比ではない) 

シケイン  90:10

タイトコーナー 80:20

ハイスピードコーナー 20:80

 

※動画の6:50~7:20あたり。

 

 

3.ハンドルの角度

もちろん、前輪荷重でグリップが確保されるギリギリを回すのだが、このギリギリの角度は、先の記事で書いた「スリップアングル」がついた状態で、カーブを進むような角度にするのがベストだ。ただし、少しでもやりすぎるとスピンだけどねw。

 

 

4.注意点

 

(1)ブレーキ量

1.で書いた通り、前輪荷重を確保するために、トレイルブレーキングを行うが、当然、ブレーキによってスピードが落ちるので、回るために必要な荷重を確保する以上に強く踏んではならない。ブレーキ量が足りなければアンダーステアで外に膨れるが、踏みすぎると急激に速度が落ちる、あるいはスピンにつながる。

 

(2)ブレーキ変化速度

スムーズに緩めていく。決して急激にブレーキペダルの緩めることを止めたり、戻さないこと。急激に戻したり、途中で戻すのを止めると、そこで荷重変化(前輪荷重がなくなって)が起きてコントロールができなくなる。

 

※動画の7:20あたり参照

 

 

5.練習方法

 

(1)上の図を見ながら、いつもよりフルブレーキ区間を遅らせる。しかし、少しだけ早めに曲がり始める必ず速しつつ回る。徐々に(フルブレーキ→)トレイルブレーキ開始とハンドルを切り始めるのを同時に遅く始める。また、徐々に早くトレイルブレーキングを終えるようにする。(多くのプロはカーブの頂点より先にブレーキを終えて、頂点では加速に入っている。)車体が出口コースの方向を向き、前輪荷重がいらなくなった時点でブレーキは単なるタイムを落とすだけだから。

 

<最重要>

(2)まず、カーブを始めるときは、ゆっくりとハンドルを切り始める。

急速に切ると、スピンの元です。

 

ゆっくりハンドルを切り始めるには、その前のフルブレーキではハンドルを持つてはできるだけリラックスさせ、トレイルブレーキを始める時点から頂点に達するまで、徐々に強く握り始めるとしやすい。その際には、ハンコンのFF(フォースフィードバック)と車体の挙動に細心の注意を払う。何度もやって、限界でスピンする前の感触を掴むと良い。常に強く握っているとこの、感触がつかみにくい。ハンドルは柔らかく持ち、ゆっくり回す。これで分からなければハンコンのFF(フォースフィードバック)を強くしてください。


トレイルブレーキングがうまくいくと、ハンドルは回る地点を示していているだけで、ブレーキングがコーナリングをさせている感覚を得られる。

 

(3)ハンコンのFFを注意深く感じて、(スピンやドリフトしないで)最大にハンコンのFFがなる地点までハンドルを回せるように練習する。(このハンコンのFFの反応をより細かく感じるためにプロなどベテランの方は10Nとか重いトルクのDDハンコンを使われているんですね。)

 

 

 

(3)最初は大きめのコーナーでプロ動画の真似をしてみる。

小さいコーナーだと、ほんの一瞬でトレイルブレーキは終わります(プロだと)ので、例えば、少し前に上げたMonzaの解析動画だと第3シケインの入り口とか最終コーナーの3速に入れてからのトレイルブレーキンングはペダルHUD見ていると、見事に「すーー」とブレーキバーが落ちているのが見ることができます。(MoTeCのグラフで見ると、見事にきれいな直線のペダルの下がりが見れます。)真似してやってみて、自分のセーブデータでブレーキレバーの動きを比べて観ましょう。

 

 

 

6.練習で悩んだら

 

 

(1)スピンを恐れず練習して習得するしかない。

 

(2)どうしてもうまく行かないときは下記をチェック。

 

①セットアップが、アンダー、オーバーステアがキツすぎる。

有料セットのSafeセットか、なければACCデフォのアグレッシブでセットしてみてください。

 

②ブレーキのかかり方がうまく調整できていない。

オプションの左上のブレーキのバーを見ながら、自分でブレーキペダルを踏みながら、ブレーキが掛かる量を少しづつ戻しながら、思った通りに変えられているか確認する。

意外に思ってた力加減とバーが違ってませんかw。

 

ブレーキの踏み込み量(ブレーペダル)とブレーキが実際に効く量は設定などであなたのうまく踏めるものとは違うこともあります。

 

a:ブレーキ・ガンマgannma(オプションメニュの中央)

oad Cell and Hydraulicってタイプのペダルを使ってたらデフォの1.0でOK。Potentiometerてのなら、2.5~3.5とされています。

 

b:ハンコンアプリでの調整

Fanatecだとコントロールパネルで調整可能

 

これで、あなたが、1割とか3割とか踏みたい量を意図どうり踏めるようにしてくださいね。

 

 

どうだったでしょうか?今まで全く知らなかった(フルブレーキ→スパッとコースティングしてた)方は、びっくりするほどタイムが延びますので、頑張って練習してください。もちろん、私もそうですが、分かっていても、そんなに上手くはいきませんよw.