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洋楽・散歩

1950年代の軽音楽・映画が大好きで
以前は「洋楽三昧」というタイトルをつけていたのですが
最近はお気軽散歩がメインになっています

久しぶりに レスター・ヤングのテナーを聴きたくなって
手持ちのCDを探してみました
きちっと整理していないので 山ほどあるCDの中から目的の物を探すのが大変です

彼の演奏する好きなアルバムは沢山ありますが
たまたま手にしたものが 今日取り上げたものです




ここで感想を書こうと思ったのですが
以前 このアルバムを取り上げていたので 懲りずにその文章をコピーしてみました
こんなことばかりですが 好きなアルバムの感想がいつも変わるわけではない…
ということで ご勘弁願います


『  最初に聴いたビリーの歌声は、暗く退廃的で全く好みではなかったのですが
ひょんなきっかけで、テディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションでの
彼女の歌を聴いて、それまでの彼女のイメージが一新しました
中でも、37・38年のレスター・ヤングとの共演は、
今では大のお気に入りになっています

ここに取り上げたオシャレなイラスト入りの、
「Billie and Lester Jazzstory」は、
数あるレスター・ヤングとビリー・ホリディの親密なデュエットのうちでも、
素晴らしい曲ばかりが、一枚のCDに収められている超お買い得アルバムです

2人の共演による音楽の特徴を、評論家的に理屈っぽく言えば、
“レスターの、区切るべき時に区切らず、つなぐべき時に区切るといった
特異なサックス奏法と、ビリーの“ずらし”の唱法は見事にフィットして
ジャズの命である“くつろぎ”が最高の形で実現している”
ということになるのでしょう。

私が好きなのは、スタイルが似ているという以上に、
自分を理解してくれる相手にめぐり合えた喜びと
お互いを想う心が、これらの曲から伝わってくるからです

ここでのビリーは、他のプレイヤーとのセッションでは決して聴く事の出来ない
自分の心情を、レスターだけに聴いて欲しいといった感じの
素直な女らしい気持ちが、声に現れているのです
…他と聴きくらべての感想ですが。

♪「I'll Never Be the Same」:Billie Holiday

 


このアルバムが素晴らしいのは、共演者の、テディ・ウイルソンのピアノ
バック・クレイトンのトランペットのせいでもあります
彼らには、ビリーやレスターと共通した音楽的な感性を感じています

曲ごとの感想は省略しますが、二人のデュエットは
聴かせる音楽とは思えないほどの親密さと情感に溢れていて
聴くほどにうっとりさせられます


2人は サッチモの奏法を研究したそうですが
参考にしたと思える、ルイ・アームストロングとベッシー・スミスの
「St. Louis Blues」:1925年を同時にアップしてみました

♪「St. Louis Blues」:Bessie Smith &Louis Armstrong 

 


ヴォーカルに絡みつくようなサッチモのコルネットのアドリブ…
当時としては画期的なアイディアだったに違いありません


優しく温和な性格だったレスター・ヤングのようですが
かなりのシャレ者でもあったようです

ビリー・ホリディの、男性に媚びない毅然とした姿を見て
“レディ・デイ”というニックネームを彼女につけたり
カッコいいという意味で、“クール”という言葉を初めて使ったりした
なかなかのアイディア・マンだったようです

ビリーはお返しに“プレス(大統領)”というニックネームを
レスターにつけたそうですが… 昔、ラジオで聞いたままの受け売りです

♪「Foolin' Myself」:Billie Holiday 

 

 


彼らのその後の演奏や歌を聴くと
1937年~1938年の蜜月時代のサックスと歌に共通してあった明るさが
離れ離れになってから 影をひそめたような気がします

普通に聴いていれば 特別な感慨など湧かないのかもしれませんが
2人のデュエット曲の数々は 私の過去の想い出とリンクしているので
ことさら 彼らの幸せな時代の音楽にこだわりがあるのかもしれません 』


……ボックスに保管してあります↓
https://yahoo.jp/box/OqdTRG

♪「All Of Me」:Billie Holiday and Lester young

 

 


カウント・ベーシー楽団は 戦後も人気があり 有名なアルバムもいくつかありますが
個人的には レスター・ヤングが在籍した1936年~1940年の演奏がベストだと思っています

例外的に 1944年のレスターが参加する カンザスシティ・セブンの演奏や
ワーデル・グレイが参加しているスモールコンボ時代の演奏に大好きなものがあります

♪「One O'Clock Jump」:Count Basie & Wardell Gray

 


ワーデル・グレイ デクスター・ゴードン スタン・ゲッツ等など
レスター・ヤングの影響を受けたテナーサックス奏者は勿論
ハードバップ時代の ソニー・ロリンズ ベニー・ゴルソン ハンク・モブレー等も
大好きで 時々 彼等の心地よい音色を楽しんでいます