文章だけではつまらないので、ネコのイラストの画像を掲載します。

なお、イラストとブログの内容は一切関係ありません。

一部改正しました。

 

 

約5年前の事です。

一匹のオスのノラネコが近所に住み着きはじめました。

体型は成猫体型で、おそらく生まれてから半年~1年位な感じでした。

 

ノラネコにしてはおとなしい性格で、他のネコに危害を加える事は皆無で、逆に他のネコに追っかけ回されて逃げる程でした。

私の隣の家に住んでいる飼いネコ(去勢済みのオス)と仲が良く、一緒に遊んでいる姿をよく見かけます。

 

そんなある日、隣の家の人がノラネコが家の中に入ってきて飼いネコのご飯を食べてしまうと話しました。

これは良くないなと思った私はノラネコが私の家でご飯を食べるよう習慣づけようと考え付きました。

ネコの健康を考えて無着色の固形ご飯(通称カリカリ)を購入し、水と一緒に軒下に置きました。

我が家の敷地はノラネコの通り道になっていましたのですぐに用意したご飯と水を飲食するようになり、朝夕と軒下に来るようになりました。

ノラネコが食事をしている間、私は食べ終えるまで見届け、食べ終えたらすぐに食器を片付けます。

ご飯を食べ終えたノラネコは立ち去る前に必ず私の顔を見ます。

"ありがとう" と言っているのだなと勝手に解釈しています。

 

名無しのノラネコではかわいそうなので、小助(仮名)と名付け、さらに食事以外でも快適に過ごせるよう使い古した浴場内のスポンジマットを夏場用に、そして寒さしのぎ用に破れかかっていたバスタオルを置きました。

小助は元々台風や雪でも問題なく過ごせる場所を確保しており、悪天候の翌日でも体が全く濡れてませんが、私が用意したマットやタオルを気に入ってくれたようで、その上でのんびりと時を過ごしてくれました。

 

少し月日が流れ、悲惨な目に遭っているネコ達が各地にいるのを知り、少しでも役に立ちたいと思い、動物愛護団体に寄付を開始しました。

そして近所のメスの飼いネコが発情期特有の鳴き声で我が家近辺をうろつくようになりましたので、万が一の事があってはならないと思い、役所に相談して動物愛護団体の方を紹介してもらい、小助を一旦捕獲して去勢処置する事にしました。

教えられた通りに手順を進め、無事に捕獲。愛護団体の方に預けて病院で去勢処置をしてもらいました。

翌日、無事に戻って地域ネコになった小助を元の場所に戻しました。

 

この縁でたまにですが、動物愛護団体のボランティアをするようになりました。

私自身もネコに対する知識を身に着けようと日々アップデートしています。

小助が軒下で更に快適に過ごせるよう試行錯誤しながら休憩所(一般的にはネコハウス)を作成しました。

使用しなくなった車のフロアマットや余っていた毛布も使用し、四季に合わせて使い分けるようにしました。

小助は当たり前のように休憩所を使用し、長い時では6時間位過ごしています。

朝夕食事をもらいに来て、食べ終えると感謝するかのように私の顔を見るのは相変わらずです。

 

私のエゴかもしれませんが、毎日小助にご飯をあげているのはボランティア行為だと思っています。

 

私が敬愛するミュージシャンのSUGIZOさんがボランティア行為をしない人達に対し、

「できないのではなく、しないだけ」

と珍しく厳しい口調で言っていたのをネットで目にしました。

SUGIZOさんの言う通り、しないだけの人が大多数だと思います。

私自身、自分から行動した事で今に繋がったと思っています。

 

小助は去勢後体が大きくなり、行動範囲も狭くなりましたが、軒下の休憩所でヒの字形で寝たり、香箱座りをしてリラックスしています。今でもあまり人馴れしないのは致し方ないのかもしれません。

 

「オッサン同士、仲良くしようや」

そう思いながら5or6歳である小助を毎日見守っています。