公開初日、19時回を観て参りました……まいりました……まいった……

 

 

あ む ろ と お る に こ ろ さ れ た

 

 

よほどダメージ食らったのか、翌日はお昼近くまで寝てしまってその翌日もなんか不調でした…後遺症やばい……すぐまたお薬(映画)摂取しなくては……。

て事で日曜日に2回目摂取してきました 笑

 

 

さてさて初日に話を戻して田舎の劇場。毎年初日は土曜日という事もあって大混雑でしたが、今年は金曜日。まあまあ遅い時間。上映終了時刻には劇場の出入り口以外はシャッターが降りる、そんな時間。

普段だったらもうラスト2回になると一気に人が減っているはずなのですが…

 

 

Σ何この人だかり!!!!!!劇場に踏み入れてまずびっくり。この行列…上映間に合うだろうかって心配になるくらいでした。

 

私のちょっと後に入って来たグループが同じく驚いていて「え、これ絶対コナンやろ」て言っててふふふってニヤついてしまいました。

実際コナンでした。

コナンの入場開始がアナウンスされた途端一気に人がなだれ込んで行ったので(*˘︶˘*)ふふ

 

 

安室さんの女子人気はもはや言わずもがな、名探偵コナンの人気自体かなり女の子に支えられてるとこあるので、今年は特に圧倒的に女子が多いだろうと思っていたのですが、結構男子グループで来てる人もたくさん。

昔からそうだったけど、中高生から大学生、社会人、小学生やもっと小さいお子様も一緒のご家族様、老夫婦までとまさに老若男女の客層は今年も変わらずでした。

 

 

 

さてさて肝心の本編の感想ですが……

 

 

 

  超  好  き  !!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

いやもう…好きです。好きです。すごい好きです。毎年最高!!!てなるし過去作と比べてどっちがとかそういうのは出来ないのだけど、ざっくり3ランクくらいに全作を振り分けた場合、間違いなくトップの枠に入れる作品でした。

 

どう頑張っても1位は10作品以上になるからいつまで経っても私は人気投票に参加出来ません。どれも好きすぎて決められない。

でもそんな自分が心を鬼にしてなんとか振り分けられるのが「めっっちゃくちゃ最高ものすごく大好き」「めちゃくちゃ素晴らしいとても大好き」「めちゃくちゃ大好き」のざっくりランク分けで、執行人は最高ランクです。近年このランク入り乱れて大変。

 

ちなみに櫻井脚本作品は、①執行人、純黒 ②向日葵 ③絶海 と振り分けられております(*^ ^*)

 

 

 

もちろん今作のメインはトリプルフェイスの謎多き男、安室透。降谷零。バーボン。

 

ですが、観た印象としてはやっぱり、今作もしっかりコナン君が主人公の映画でした。

誰よりもかっこいいのはやっぱり主人公でなくては!コナン君今年も超かっこ良かったです知ってた!!!!(≧▽≦)!!!

 

けどばっちり安室さんに殺された私もおります…いやあ…あの返答はやばいですよねあれは……計算なのか本心なのか、どうあれやべえですあの状況での会話でああ返すあの男は本当……そりゃあ大ブーム巻き起こすだけの事ある男です…。

 

ちょっと揺れる警視庁での高木君の問いとそれに対するコナン君の回答に近いものを感じました。

 

 

 

高木君とコナン君の良いシーンもありましたね…ああいう2人の雰囲気とても好きです…いつもは優しいお兄さんとちょっと甘えるちびっこ探偵なのだけど、時にシリアスなやり取りも出来る、不思議な信頼関係が好きです。

高木君とは新一としてよりコナンとしての関わりの方がずっと深くて、なんかそこも好きなポイント。

実写連続ドラマの時は新一時代にばっちり関わってる馴染みの刑事さんでしたけどね。あれはあれで良かったけれど。

 

 

 

コナン君と誰か、という一対一の状況が多かったのもいつもとちょっと雰囲気の違ったところだったかもしれません。

 

 

コナン君と安室さん。コナン君と高木刑事。コナン君と目暮警部。コナン君と風見さん。

 

 

それぞれの中に、それぞれ違ったコナン君がいるんでしょうね…。不思議な子だ…。

 

 

そして、一緒にいるシーンこそ少なかったけれど、コナン君とおっちゃんも印象的でした。

 

おっちゃんからコナン君への気持ちが見えるシーンはほとんどないけれど、コナン君がいかにおっちゃんを信頼しているか、大切だと感じているか、それは蘭ちゃんの父親だからっていう理由だけじゃない。それ以上に家族として、おっちゃんのピンチをなんとかしたいって気持ちが真っ先だったと思います。

 

まだ頭の中も全然整理出来ていない、何の策もない。そういう事を考えるより先に、理不尽に連行されようとしているおっちゃんを助けたくて体が勝手に動いたって感じでした。

 

必死さが前面に出ていて、かえって無力さが浮き彫りになっている…それでも動かずにいられなかった。

 

 

きっとコナン君自身も無自覚に、おっちゃんの事とても好きなんだろうなって感じました。

 

 

 

真実vs正義。

 

 

 

掲げられていたテーマのとおり、コナン君と安室さんはもちろん、色んな人たちの正義がぶつかり合い、絡まり合い、時に静かに、時に激しく。

 

まさに魂を感じる作品でした。

 

 

 

だけど、熱さだけでない。

 

静と動。

 

 

画面の美しさと派手さ、近年のダイナミックなハリウッドばりの大迫力はしっかり引き継がれつつ、昔から変わらず美しい背景美術もより際立つ演出が多く、静かな場面でその美しさがとても印象に残りました。

 

物語の重厚さと映像美で画面が常に見応えありすぎて、ポップコーンの存在などあっという間に意識から消滅しておりました。すごい大量に残ってしまって夜ご飯ポップコーンで終了したよ…胸がいっぱいでまともなご飯食べる気にもなれなかったしね…。

 

 

 

水平線上の陰謀のパンフレットに、空の色にものすごく細かいこだわりがあった事が書かれてあって、物語終盤では空の色で時間の経過を感じられるようカットごとに微妙に空の色が変化していっていて、とにかく空が、雲がとても美しい作品でした。空の色や海の色が、時に心理描写の役割も担っている。

 

それを読んで以降、元々好きだったコナンの背景…特に空の美術がとても大好きになりました。

 

あの時の感覚を思い出させてくれる、美しい画面が今年も映画を彩ってくれていて。

 

どこか青みのある画面も多かったような気がしました。

コナン君といえばやはり青のイメージがあります。深い青から鮮やかな青、淡い青、優しい青、孤独な青……いろんな青を持ってる。

 

光の描写もとてもとても画面に映えて、もうとにかく迫力と美しさの共存が素晴らしい…

 

 

 

純黒で魅せた大迫力のカーアクションも更なる進化を遂げていて、4DX上映でなくとも4DXを錯覚するレベルでした。すごかった……ものすごく好きです……!(4DX上映も待ってます……!!!!!)

 

 

ああいう映画ならではのぶっ飛んだド派手さは、この先もずっと継続していって欲しいです。

鑑賞してカロリー消費されるようなアトラクションムービー大好きなのです♡♡♡

 

監督がインタビューの中でゆくゆくは爆発無くても成立する映画も作りたい的なお話もしてましたが、個人的には爆発は失くさないで欲しい。

過去作品でも、爆発シーンのあるものがより好きだったりしますし、天国の爆発の迫力ですっかりその虜となりました。エレベーター内部を渦巻きながらせり上がってくるあの炎の描写とか、本当にハラハラわくわくドキドキして。純粋に映像のかっこ良さに惚れて。

 

実写に引けを取らない迫力の映像、劇場版だからこそやれる遠慮ない破壊っぷり。

 

ストーリーに重きを置いたりは当たり前の前提として、ストーリーは静の物語をやるのも良いと思いますが、あの大画面大音量の特殊な空間で味わう映像なのですから、劇場映えするアクションというのも無くてはならない必須項目だと思うのです。

 

テレビシリーズでもやれる事はテレビスペシャルとかでやれば良い。

その意味で、私は劇場版についてはラブコメよりもコナン君の戦いが見たい。アクション有りの友情や絆、毎年変わるメインキャラとのバディが見たい。

 

でも、根底には愛がある。それは、名探偵コナンの世界の主軸で、映画のストーリーのメインに持ってこなくとも常にあるものだから。

ただ、コナン君(新一)と蘭ちゃん以外のラブコメについてはまた別で。常に中心となるわけではないから例えば昨年のから紅のような劇場版はそれはそれで特別で良いと思ってます。

 

暗殺者は記憶喪失とか特別な要素があっての2人メインだったし、頑張るコナン君がとっても素敵だったので大好きです。でもあれはラブコメ映画っていう雰囲気とは違ったからこそ、より好きなのだと思います。重みがありましたよね…。

 

 

コ蘭新蘭は、映画のストーリーのど真ん中に置かなくとも、それでもどこかしらに必ずきゅんシーンがある。メインに持ってきて大きく進展させるのは色んな意味で心配でもありますし、そうでなくてちょこっとサービスシーンを入れてくれるってくらいが個人的にはちょうど良いと思ってます。

 

ちょこっとだから、たまにだから新一さんが特別感あるわけじゃないですか。特別感は大切。

 

 

 

 

映画は1年に一度の、とっても特別なお祭り。

 

映画でなければ出来ない事を、これからもやって欲しいんです。

 

 

ていうか単純に爆破シーン大好きなので失くさないで下さい監督お願いします!!!!!!!笑

 

 

…アクションあれば擦り傷切り傷ボロボロになって頑張るかっこいいコナン君が拝めますしね…(重要)

そういうのかっこいいよねって昔青山先生も言ってた…原作でもまたそういうコナン君描いてくれても良いのですよ先生……。

 

それこそ新一の姿じゃだめなんです。あのちっちゃい体でぶっ飛びアクションやってくれるのがまた良いのです。

新一さんだったらむしろあんまり怪我とかして欲しくない…同一人物なのに不思議ですが同じであって全然違うのですよね…。

 

 

 

ゲスト声優のお2人も、とても良いお芝居をしてくれました。

 

お2人とも、出だしこそ緊張が見えてとても不安でしたが、物語が進むにつれどんどん良くなっていって、上戸さんは元々心配はそれほどしていなかったのでさすがでしたが、それでも終盤なんかは期待以上の素晴らしいお芝居で惹き込まれました。

 

大吉さんは役者さんでもないし、やっぱり不安要素ではありました。

普段お芝居をされている方でも声だけで表現するとなかなか自然にいかないのが、感情が露わになるような叫びのシーン。それがよりにもよって大吉さんの初シーンなのはなかなか酷だったのではと思います(^^;

ですが、気になったのはそこくらい。もちろんプロの方に囲まれてのお芝居は技術面の差は歴然でしたし、上手い、とまでは言えなかったものの、終盤はキャラクターにすっかり馴染んでいて、大吉さんだと言うことも忘れていたくらいでした。

 

昨年の宮川大輔さんもでしたが、毎年ゲスト声優枠というのは賛否両論…いや、正直圧倒的に否定的な意見が多いのが事実ですが、結果作品のPRにもしっかり貢献してくれて、作中でもなかなか良い味を出してくれているので総じて悪くないと私は思ってます。

こんなに素晴らしい作品が出来たよ!て宣伝してくれる存在ってとても大切だし、ゲストさんが色んな番組で番宣してくれる事もまた近年の超特大ヒットに繋がっている。

 

ありがたいことです(*^ ^*)

 

 

 

コナン君の真実と正義。安室さんの真実と正義。警察の、検察の、あの人の。

 

 

誰が真実で、誰が正義を全うしようとしてるとかじゃない。

 

みんなが真実と正義を抱いて、それぞれが正義の為に真実と戦って。真実の為に正義と戦って。

 

 

詳しく語られなかった人も含め、みんなが色んな想いを抱いて動いている。

 

最初はやっぱりコナン君と安室さんに注目して観ると思いますが、次はあの人、その次はあの人の視点で見てみよう…と何度も楽しめる深みある作品です。

 

 

ちょっと難しい内容も、理解出来なくてもその小難しい雰囲気ごとなんだかかっこいいとか好きだって思う子供も多いと思う。

 

大人はさらにそれを理解しようとする楽しみ方が出来る。

 

今年もエンターテインメント性を損なう事なく、大人も唸らせるクオリティ高い劇場版を届けて下さり、感謝でいっぱいです。

 

 

 

感謝の気持ちを数字に変えてスタッフさんの元へお届けすべく、今年も映画館通いが始まりました…!!!!笑

 

 

また落ち着いたら、落ち着けたら、落ち着けずとも 笑

 

そのうちネタバレ込みで内容に触れた長文語りを始めると思いますので、お付き合い頂けると幸いです♡

 

 

はぁ…

 

 

江戸川コナン君を好きになって良かった。