息子は2歳になった4月から始まった療育センターの親子教室に通っています。
2段階式で、最初のグループは主に親の相談事をスタッフさんに聞いてもらうのがメインでした。
子供たちは自由遊びがメイン。
ちょっとした親子遊びくらいが療育活動として組み込まれていました。
次のステップでは、遊びから次の活動への切り替えを身につけたり、椅子に座ることや予定された遊びに参加すること、トイレに座ることなど、少し踏み込んだ内容になりました。
息子は療育活動が苦手…いえ、もう本当にキライで、それはそれは泣き叫ぶ、暴れる、その状態で私を引っ張って帰ろうとするのが毎回の出来事でした。
マスクは引きちぎられ、服は半裸になりそうなくらい引っ張られ、いつも何も参加していないのに私たち親子だけ汗だくでその場にいました。
もう療育センターだけは行きたくないなぁ…
あぁもう療育センターの日だ。嫌だ嫌だ…
そんなふうに思ってしまう日々でした。
うちの子は声がよく通り、めちゃくちゃ大きな声が出るタイプで、グループの妨害になるくらい泣き叫んできました。参加されている親御さんからため息つかれて睨まれてしまったこともあります。
途中退室やグループ辞退も何度も考えてきました。
今日はその日。
お盆休みと病欠で、1ヶ月ぶりになりました。
久しぶりだし…とビビりながら到着すると、もう教室の場所を覚えている息子は自分で階段を(まだ手を使いながら)登り、教室に向かって歩き、抵抗なく中に入っていきました。
それだけで、私にとっては喜ばしい出来事でした。
始まるまでおもちゃで自由遊び。
ここまでは順調だった日は過去にもありました。
問題は、おもちゃを容赦なく片付けられて、嫌いな親子遊びが始まる時…。
ですが、
今日は気持ちの切り替えがうまく出来たんです
細かいところは割愛しますが、
今日は初めて、最初から最後まで、泣かずに過ごせました。
うまく出来て自分でパチパチしてる姿や、
楽しくてすごく笑ってる時間が沢山ありました。
今まで一口も手をつけられなかったおやつを、半分くらい食べていました。それも食べたことのない物でした。
いつも教室の隅で泣いてた私たちが、初めてみんなの中にいられて、ただそれだけで息子との療育時間が楽しくて仕方ありませんでした。
帰り道に思いました。
諦めたらそこで終わりなんだなって。
つらくても、諦めないで続けていれば、いつか必ず出来るようになるんだ!って、子供から教わりました。
息子のことは信じています。
でもこの療育センターだけはどうしても挫けそうになり、心が折れてしまう日もありました。
息子はここが嫌いなんだろうなと決めつけていたのかもしれません。
デイサービスに通い、遊び方に慣れ、先生やお友達がいる環境への不安がだんだんと消えていったのだなと感じました。
療育って意味あるのかなと思ってしまうくらい、何一つ参加できずにいた約半年(民間の親子教室でのギャン泣きを含めると約一年)でしたが、あんな日々でもちゃんと積み重ねていたんだなと知りました。
息子の発達障害は、頭を悩ますことや心が潰れそうになることもたくさんありますが、生きていくのに大切なこと、必要な強さをめちゃくちゃ教わっているように思います。
私にとっては、この子を育てることが自分にとって必要なことだったと思います。自分の子がこの子でよかったと心から思います。
息子には感謝でいっぱいです。
同じタイプの子に遭遇したことがないので、あまりいないかもしれませんが、場所見知りや人見知りを越えてどうにもならない状態のお子さんをお持ちの方がもし悩まれていたら、涙が笑顔に変わる日が必ずくると伝えたいです。
たくさん流した子供の涙が、ちゃんと土の中で栄養分になってキレイな芽を出す日がくるんだと信じていいんだと思いました。
私はまだ安定して子供の状態がいいのを見届けたわけではないので、次はもしかしたら逆戻りしてしまうかもしれませんが、子供は戻っているのではなく泣きながら進んでいるんだと気づかされました。
デイサービスも親子教室も、息子の積み重ねてきた努力が実り始めて本当に嬉しいです。
ブログを始めてから、同じようなお子さんを育てていらっしゃるお母さんたちから温かい励ましの言葉をもらい、それをお守りのように読み返して耐えてきました。
療育を受けさせなきゃという焦りと、嫌がる息子。
ずっとその板挟みで苦しんでいました。
声をかけてくださったお母さんたち皆さん、本当にお子さんを思い、つらい思いを呑み込みながら数々の苦労をされてきたんだろうと思います。
だからこそ、そのメッセージに愛があり、不安を理解してくださり、見えない私にコメントという方法で寄り添ってくれたんだと思います。
あの励ましのコメントがなければ、挫折を選んでいたと思います。
本当にありがとうございます!!
ここで終わりではありませんが、よく頑張ってきたひとつの区切りとして、記録に残しておきたいと思います