幻滅・主役
オノレ・ド・バルザックの
「幻滅 ― メディア戦記」の映画化で
本作は、ナポレオン没落後の
19世紀フランスが舞台のお話です
仏中西部の地方都市、アングレームより
幻想を膨らませ、パリへやって来たのは
田舎では天才詩人のリシュアン⬇しかし、パリでは世間知らずで貧乏な、青二才です
簡単あらすじ
見どころ
田舎から上京した青年リシュアンには、
文学で成功したいという強い野心と
貴族に対するコンプレックスがありました
パリは、若くて幼くて未熟な青年の
野心と劣等感を、大いに刺激する魔都ですが、青年の不相応な夢や、過剰な自意識が招いた自業自得な面も否めない
「幻滅」のタイトルの意味は、青年の魔都パリに対する幻滅なのか、フランス貴族社会に対する幻滅なのか、見極めにくかった
結局パリでは、どこの出身であるかという社会的格差がついてまわり、自分の居場所を確保できなかったように思う