2016.2.3
冥利という好ましい観方がある、仏法で善業により神仏から
受ける嬉しい喜ばしいことだと説かれている。自分の経験から
云えば冥利は、何より悪業の無いことに尽きると思える。
バッハの音楽に行き着いたことは、明らかに私にとって冥利
そのものに違いない。些細な善業はあったとしても、無意識な
悪業は神仏に祓ってもらっている思いがある。
今年もお水取りの季節を迎える、毎年参拝して久しい行事で
あるが、恒例の荘厳なお松明の光に、無意識の悪業を清めても
らっている思いがある。
この行事の感動と感謝の気持を、これまで多くの有縁の人に
伝えている。お松明のお祓いに心身が清められると何かきっと
嬉しいことに出会うと。
宗教や宗教心の自由に過ぎないが、それでもお松明の輝きは
喩えようもなく美しい。若しかするとこのお松明の光にふれる
ことこそ自分の冥利かもしれない。