人間の夢と希望 | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2016.1.18

 人生は夢と希望を持って、決してあきらめずに取り組みたい、
そういう真摯な観方がある。一方、意識しなくとも人間はもと
もと夢と希望である、夢や希望が明確でなくともそれに気付い
ていないことが少なくない、そういう観方もある。

 かえりみて自分は多分に後者の無意識人間であったと思える。
年代毎に願望があったが将来の明確な夢や希望を意識したこと
はない、いつも目前の幾つかの道を選択したか、或いはさせら
れてきた思いがある。

 そういう自分を眺めて人生は、自分が選んだのではなく人生
の方が自分を選んできた思いがある、特に家庭や仕事がそうだ。
そういう思いが定着して気がつけば、いつしか歳を重ねて後期
高齢者となった自分がいる。

 人間、歳を重ねると環境が変る在り方と同じ面がある、見渡
せば有縁の人たちも様々に変ってきている。或いは逝った人も
少なくない、老年とはこういうことに気付く年代であろうか、
今あらためて老年期の夢と希望の無意識を観じている。