2015・4・16
かってモーツアルトの「ハイドンセット」を聴いて、ベートーヴェン
やハイドンの、弦楽四重奏曲とピアノソナタに惹かれたことがある。
とりわけ彼らの後期作品を集中して聴いた時期があった。
中でもベートーヴェンの後期四重奏曲には、相当に魅せられた
経験がある。またクラシックでは、あまり馴染めなかったハイドン
の後期ピアノソナタをよく聴いた経験も思いだす。
彼らの音楽には一際優れた個性を感じたが、バッハの作品とは
比較出来ないものを覚える。個性と比較出来ないものこそ私には
それが≪花≫と思える。
花とは個性を超えた人間の普遍性につながっている、故に親し
み難い壁を成しているかもしれない。しかし、それが≪花≫の入口
とも思える。
≪花≫は出会いであり、自ら望んで経験出来ない、≪花≫の方
が出会いをつないでくるであろう。バッハの花も然り、バッハの花
とは人間関係の花ではなかろうか。