バッハと私(102) バッハの花に(2) | 日々新面目あるへし

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ブログを続ける指針に、会津八一の書「学規」に学びたい。
 一、この生を深く愛すへし
 一、かえりみて己を知るへし
 一、学藝を以って性を養うへし
 一、日々新面目あるへし

2015・4・16


 かってモーツアルトの「ハイドンセット」を聴いて、ベートーヴェン

やハイドンの、弦楽四重奏曲とピアノソナタに惹かれたことがある。

とりわけ彼らの後期作品を集中して聴いた時期があった。


 中でもベートーヴェンの後期四重奏曲には、相当に魅せられた

経験がある。またクラシックでは、あまり馴染めなかったハイドン

の後期ピアノソナタをよく聴いた経験も思いだす。


 彼らの音楽には一際優れた個性を感じたが、バッハの作品とは

比較出来ないものを覚える。個性と比較出来ないものこそ私には

それが≪花≫と思える。


 花とは個性を超えた人間の普遍性につながっている、故に親し

み難い壁を成しているかもしれない。しかし、それが≪花≫の入口

とも思える。


 ≪花≫は出会いであり、自ら望んで経験出来ない、≪花≫の方

が出会いをつないでくるであろう。バッハの花も然り、バッハの花

とは人間関係の花ではなかろうか。