1まいのがようし | めむたんの絵本

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めむたんは、Amazonで絵本を電子出版しています。
タイトルは、「きみといっしょに」、「あのもんのなかに」等です。

絶賛発売中です!!

 

 

 

 

こんにちは!!

いかがお過ごしでしょうか?

 

私ことめむたんのブログに来てくださって、ありがとうございます。

最後の一文字まで楽しんでいただけたら幸いです(*^_^*)

 

今回紹介するのは、

「1まいのがようし」

     長坂真護さん作

です。

 

 

 

 

 

 

アフリカのガーナのあるスラムの村では、お父さんの仕事を一日手伝うと、だいたい1ガーナディ(約20円)もらえます。

だから子どもたちは毎日働きます。

この村では、1ガーナディあれば、大きくておいしいキャンディーが一つ買えるのです。

 

ある日の仕事終わり。

「絵かき」と名乗る男が村を訪れ、子どもたちに話しかけました。

 

「このなかに 絵かきに なりたいものは いるか?」

 

ベンとオスマンとエルは、一斉に手を挙げました。

 

「もちろん ただではないよ。この がようしを 1ガーナディで 買ったものだけに、絵の かきかたを おしえよう」

 

ベンは、画用紙は買わずにキャンディーを1つ買いました。

オスマンとエルは、それぞれ画用紙を1枚づつ買いました。

 

心を込めて描いたそれぞれの絵は、村の学校の先生が10ガーナディ(約200円)で買いました。

 

1枚1ガーナディだった画用紙は、10ガーナディになりました。

 

エルは、そのお金で1ガーナディのキャンディー3つと、7ガーナディのおもちゃを一つ買いました。

一方オスマンは、そのお金で3つのキャンディーと7枚の画用紙を買い、また心を込めて描きました。

オスマンの絵は村でたちまち評判になって……。

 

 

 

この絵本の町や登場人物は、実在しているそうです。

作家である長坂真護さんは、路上画家として世界各国を旅する中、ガーナの、「電子ゴミの町」として有名なアグボグブロシーで、電子機器を燃やすことで生計を立てる人々と出会います。

そして、「我々の豊かな生活は、こうした犠牲のもとに成り立っている」という真実を世界へ伝えたいと決意したそうです。

それからは現地の廃材を取り入れた美術作品を作成しては売り、その売り上げをガーナのために使っています。

2022年にはアグボグブロシーにリサイクル工場を建て、持続可能な経済活動を目標とした事業を展開し、活動しています。

 

 

作家さんの活動内容もさることながら、この絵本も心に訴えるものがあります。

チャンスはこうやってつかみ取るのだと、教えてもらった気持ちです。

 

 

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ぜひクリックしてください♪

 

 

長坂真護さんの作品集です。

絵本ではないですが、見てくださったらと思い紹介させてもらいます。